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■「GALVA INVASION」第5ターン 全体イベントシナリオ 後半パート リプレイ

●夢の国

 テーマはアンデルセン童話。子供の夢一杯のおとぎの国。
 見掛けはそうだが、ガルバ絡みじゃ何があるのか判らない。
「これはこれは‥‥。素敵な世界だな」
 十文字ショウ(ja2167)はこのメルヘンな世界に思わず見惚れていた。
「この世界のどこに呪具があるのでしょうか‥‥」  いつまでも居続けたいと心のどこかで願わずにはいられない世界だが、胡蝶・亜都真(ja1679)達の目的はあくまでも呪具。のんびりとこの世界を堪能している暇はない。
「そうですね‥‥。人魚姫の短剣‥‥。マッチ売りの少女‥‥。は違いますかね」
 周りの景色を見ながら連想される物語を思い出しながら霞沢絵梨(ja1309)は該当しそうなものを挙げていく。
「なんだったかな‥‥。ピノキオの鯨が飲み込んでるとかどうよ?」
 ショウも思いついたものを上げたが‥‥。
「それはグリム童話ですよ。アンデルセンじゃありません」
 即座に絵梨に否定される。子供の頃は出典など気にもしていないので何がアンデルセン童話なのかを正確に把握しているものは少ない。それぞれに色々と推測を巡らせるが、話し合って答えが出たからといってそれが正しいのかもわからないし、それが手に入るわけでもない。
「ん? あっちにアヒルの行列がいるでレツよ」
 そうしていると上空から偵察していたオムレッツ(ja2035)が何かを見つけた。黄色と白の二色で彩られた行列が、よたよたと歩いている。
「‥‥みにくいアヒルの子か? なんだ? こっちに向かって歩いてくるぞ?」
 涼村シンジ(ja0931)の発言に怒った‥‥と言うわけでもないだろうが、そのアヒル達はよたよたとしながらもその見た目とは裏腹な速度で近付いてくる。
「‥‥様子がおかしい。逃げて!!」
 明らかにメルヘンとは程遠い空気を感じ取って、亜都真はそう叫んだ。
 メルヘンな世界の中で行列のまま一気に接近したアヒル達が飛ぶと同時に何かが産み落とされる。
「うわぁっ!! 卵の爆弾を産み落としたレツ!!」
 それらはオムレッツ達の周囲に着弾すると破裂した。その爆発すらメルヘンな雰囲気を持っているのだから、緊迫感はまるでなかったが‥‥。
「こいつら‥‥。敵か!! みんな! やるぞ!!」
 敵であることは間違いない。シンジの号令と共にアヒル達とのメルヘンなバトルが幕を開けた。

「‥‥なんとも緊張感のない世界だ」
 まったく表情の変化のないアヒルと戦っている様子を見つめ、片羽一真(ja1282)は呆れたように呟く。
「食らえ!! クロスライダー!! 閃光キィィィィック!!!」
 戦っている十文字ショウ達は必死だが、アヒル達のほうはメルヘンと言うよりもコミカルな動きのため、緊張感の欠片も見えない。多少苦戦しているようではあったが、助力が必要な様子もない。
「さて、アスール。呪具について教えてくれないかしら?」
「私も詳しいことはわからない。ただ膨大な魔力を秘めたものであることは間違いないでしょうね」
 氷上つらら(ja0318)が問いかけるとアスールはそう断言した。
「んー。具体的な形とかは何もわからないのね?」
「ここには1度遊びにきてますけど‥‥。見た目はなんとも」
 エミネ・プルーフ(ja1573)がずばりと真実を言い当て、マリアン・リンドバーグ(ja2189)は困ったような顔でそう言った。結局のところ情報はないに等しいようだ。
「まぁまぁ。ここは私の発明品に任せてくれないかしら?」
 知識ではどうにもならない現実を前にアンネ=ローレンシュタイン(ja1345)は発明品の魔力検知レーダーを取り出し、該当しそうな反応を探し始める。
「‥‥どうですか? 何か反応はありますか?」
「近くにはソレらしきものはないかなぁ‥‥。話を聞けそうな人もいないし‥‥」
 カタリーナ=クリューガー(ja2032)が尋ねるが、南大社・ハミュン(ja1907)の目には特にそれらしいものは見当たらない。
「あら、近くに反応ありよ。案外簡単に見つかっちゃうかもね」
 だが、アンネのレーダーにははっきりと反応が出ている。
「‥‥おかしいですね。以前はあんな山はなかったような」
 マリアンは記憶を手繰り寄せるが、その指し示す先に見える山があったような記憶は思い出せない。
「となればあからさまに怪しいな。行ってみるか」
 以前なかったものだとすれば、それは明らかに何らかの力が加わっているもののはずだ。一真の提案に反対する理由など誰にもなかった。

●呪具のありか

 パラソルの下でロッソがトロピカルジュース片手にくつろいでいる間に、アビスロータス(ja1832)はある探知レーダーを作っていた。
「ロッソ様はいつもどこてお洋服を調達しているのですか?」
「ん‥‥そうね。特別に教えてあげるわ」
 そう言ってロッソがアビスロータスに囁いた店名は、ゴスロリファッションの有名なブランド店だった。
 特注よ、とさらに付け足し自慢気に微笑む。
 そんな他愛もない話をしている間にもアビスロータスの手は進み、レーダーが完成した。
「きっと特殊な思念波なり音波なりと発していると思うんです。ですので、そう言ったものを拾うように作りました」
 簡単に説明をしてスイッチを入れる。
 それほど大きくないモニターを、二人で顔をくっつけ合うようにして覗き込むと、すぐにいくつかの反応があらわれた。
「でかしたわ! さあ、行くわよ」
 バサッとフリルだらけの服を脱ぎ捨てるロッソ。その下には、フリルとリボンでいっぱいの水着があった。
 今にも飛び出しそうなロッソを、S.M.エル(ja1090)が慌てて引き止めた。
「ちょ、ちょっと待ってください! レーダーに反応した箇所はいくつもあるのでしょう? もっと絞ってからのほうが効率が良いと思いませんか?」
「関係ないわよ。片っ端からあたればいいだけじゃない」
「‥‥呪具を見つけたらロッソ様に差し上げます。ロッソ様の功績としてガルバ様に報告してください。一番に駆けつけることができれば、ガルバ様への心象ももっと良くなると思いますよ」
「ふぅん‥‥」
 エルの提案をロッソは少しの間吟味し、やがて大きく頷いた。
 その目にはやや意地の悪い光がある。
「アスールを蹴落としてやるわ」
 小さな呟きだったが、エルは確かに聞いた。
 それからロッソにリーディングで呪具のありかに見当をつけられないか尋ねた。
「いいわ。やってみる」
 アスールの信用を落とすための労力は厭わないつもりなのか、ロッソはその提案をあっさり受け入れ、レーダーの反応が出ている各所へ意識を集中させた。
 やがて閉じていたまぶたを開いたロッソは、レーダーの一点を指差す。
「ここね。でも‥‥けっこう強い気配を感じるわ。ただでは手に入らないかも」
 その場所は海中だった。
 何やら考え込むように腕組みしていたファナ・コウサカ(ja1764)が、ロッソに聞いた。
「ここ、海からしか、行けないか?」
「さあ?」
「さっき、向こうの岩場に怪しい洞窟があったよ」
 知らない、と言うロッソに代わって海水浴を楽しんでいた結城夏岳(ja0126)が、少し離れたところにある岩場を指差して言った。
 その洞窟が問題の海中の地点に通じているかはわからないが、それは海に潜るグループにしても同様だった。
 ファナは夏岳に礼を言うと、一人、岩場へ行こうとしたが、
「私も一緒に行くわ」
 と、片羽零(ja2168)が同行を申し出た。
 ファナは頷いて応え、二人は並んで出発した。

「あたしは河童王国の真沙瑚姫、よろしくだよ〜」
 のほほんと挨拶をしてきたアクアッパー真沙瑚(ja1691)に、ロッソも
「あらそう、よろしく」
 と挨拶を返す。
 意外とふつうの反応に真沙瑚は
「おや」
 と思った。
 ガルバを見ればわかるように、気位の高いヴァンパイア一族のことだから、人間とも違う妖怪や妖精と言ったものをどんな目で見るのか気になっていたのだ。
 もっとも、ロッソにしてみれば人間も妖怪も妖精も同じレベルのものだったのかもしれないが。
「水の中は得意だから任せてね」
「河童って海水は大丈夫なの?」
「半分人間だから〜」
 そう言うもんなのか、とロッソは不思議に思ったが本人がそう言うのだから、と気にしないことにした。
 そんなわけで、水中組は海へと潜って行ったのだった。

●ヘレルの長子

 この世界からの脱出のために必要な呪具を集めるために、三鬼衆と共に各地へ散ろうとするワイルドカードへ、シーリィ・H(ja2163)は急ぎ発明したアプリ『夢色MAP』を配布した。  ガルバにもらったこのテーマパークの全体図を元に、各所の位置や移動距離、必要時間が癒し系ハミュスターのナビによって紹介されると言うプログラムだ。
「情報を制する者はテーマパークを制する! ‥‥なんて、私が効率良く遊びたいだけだったんだけどね」
 お茶目な笑顔で説明を終え、シーリィはワイルドカードを送り出した。
 さらに念のために彼らの行動を把握しておくため、テーマパークの管理塔には武曲罠兎(ja1374)が管理モニター室に待機している。万が一の事態があれば、手のあいている者へすぐに応援に駆けつけてもらうためだ。
 勝手に占拠してはまずかろうと、ガルバへ断りを入れれば、律儀なやつだと笑われた。

 一番広い広場でガルバは儀式の準備を行っていた。
 剣で地面に刻まれていく図は魔方陣だとわかるが、それがどう言う理論のもとに構成されているのかはわからない。わかっているのはガルバだけだろう。
 罠兎からも特に連絡はなく、しばらくは剣先が地面を引っかくガリガリと言う音だけが響いた。
 しばらくして、ガルバが一息ついたことに気づいた岸田・博士(ja1504)が、魔方陣の外側から彼を呼んだ。
「少し休憩せんか? 呪具が届くのもまだ先じゃろう?」
 特に疲れていたわけではないガルバだったが、岸田が話したいことがあるらしいと察して、描いた魔方陣を踏まないように慎重に足を運びながら陣の外へ出た。
 広場内にある自動販売機でそれぞれ飲み物などを買い、家族連れが弁当を広げられるような備え付けの木のテーブルと椅子に腰を下ろす。椅子の数には限りがあるので立っている者や、テーブルに腰掛ける者もいた。ガルバは立っている。
 不安定な空間に閉じ込められているとは思えないほど、空は穏やかで気持ちの良いそよ風が頬を撫でて行った。
 温かい緑茶を一口飲んだ岸田が、顔のしわをさらに深くしてガルバに微笑みかける。
「失礼は承知じゃが、老い先短い老人への手向けと思って聞かせてほしいのじゃ」
 その前置きにガルバは皮肉っぽく笑んだ。まるで今の言葉が戯言であると言いたそうな笑みだ。
「おぬしの幼少の頃のことや長い旅の話など、聞かせてくれんかのぅ」
「何か話しがありそうだと思えば‥‥世間話か? 呑気なものだ。まあいい。‥‥そうだな、ふむ‥‥あまりに遠いことなのでよく覚えていないな」
「遠いとは?」
「地球に最初の生命が誕生した頃だ。六億年以上も昔のことだな」
 途方もない数字に岸田だけでなく、話を聞いていた面々も軽く息を呑んだ。
 ただ、とガルバは続ける。
「細かなことは朧になってしまったが、その頃から我の旅が始まったのだよ」
 ハッと顔を上げた如月・達哉(ja1314)は、これまでに細々と集めてきたガルバに関する情報の欠片から導き出した推論を思い切ってぶつけてみた。
「旧約聖書によればヘレルが長子はシャヘルの息子、ルシファーを指しています」
 達哉がこれから聞かせてくれる彼の考えを採点するかのように、目を細くしておもしろそうに耳を傾けるガルバ。
「ルシファーは神との戦いに負け、地獄最下層である氷結地獄に落とされ封印されました。‥‥これはあくまで僕の推論ですが、閣下は地獄の扉を開けルシファーの封印を解こうとしているのでは?」
「ククク‥‥。なるほど、それがお前達の世界の伝説か。少し講義をしてやろう」
 ガルバは無知な子供を前にしたような声音で、達哉達の前をゆったりとした歩調で往復しながら、自身の旅の目的を話し始めた。
「まず、ヘレルの長子とは何か? それは『究極の悪。全ての悪の源』である。我はそれを見つけ、滅ぼすのが目的だ。そして六億年以上の旅の末に見つけたのが、ジャッカルであり摩訶混沌界の大帝王であった」
「え? ヘレルの長子は一人じゃ‥‥?」
 達哉の戸惑いを謎めいた微笑で流したガルバは、話を続ける。
「だが、二人は外れだった。どちらもヘレルの長子の影響を強く受けただけであった。また、探し直しだ」
 面倒なことだと肩をすくめながらも、どこか余裕がありそうで楽しげなのは、途方もない寿命のせいか。
「ちょっと、ごまかさないでくださいよ。ヘレルの長子はどうなっているんです?」
 食い下がる達哉にガルバは喉の奥で笑う。
 からかわれたのだとわかった達哉としてはおもしろくないが、騒いでも得るものはないのでグッとこらえて話の続きを待った。
「ヘレルの長子はすでに一個の究極の悪の形としては存在していなかったのだよ。だから見つけられなかった。これからは分散したそれらを探して滅していかなければならない」
 ふと、ガルバの目に鋭さが加わった。
「名前と言うのは原始的な呪でもある。呼べばその者に力を与えよう。今後、ヘレルの長子の名を口にすることはやめたほうがいい」
 知らなかったとはいえ、両方の名を口にした達哉は特にガルバの視線を強く受け、彼は黙って頷いた。
 それに満足したようにガルバも頷き返すと、作業に戻ると言って皆に背を向けた。

 ガルバを見送ったアニエスエース(ja1071)は、抱えていた『ウミネコ型隠し事発見機』の嘴から出てきた細長い紙に出力された文字をぼんやりと見ていた。
 それに気づいたシーリィが、どうかしたのかと尋ねる。
「うん‥‥全部、本当のことだったよ。意外‥‥」
「何が?」
 アニエスの視線を追って彼女の手元を覗けば、ガルバの発言が赤い文字となって紙面に並んでいた。
 それの意味するところがわからないシーリィは首を傾げる。
「ガルバって、嘘つきと言うより大事なことを隠して自分の目的のために利用するタイプだよね。だから、話してくれることがどこまで本当か確かめようと思ってコレ作ったんだけど、嘘はついてなかったんだ。僕が何か探っていることくらい気づいてただろうに、何も言ってこなかったし」
「嘘を言う必要がなかったってことかな」
 シーリィはこれらのことについて考えた。
 ガルバほどの力があるなら、質問を無視することも嘘でごまかすことも簡単なことだろう。アニエスの発明品も都合が悪ければ壊してしまえばいいのだ。
 けれど、それはせずにきちんと答えた。
 ふと、あることが思い浮かび、シーリィはそのことを確かめるためガルバのもとへ走った。

●洞窟

 その頃、洞窟を進むパラダリスとセカンドゼロは暗くジメジメした狭い天然の道を、下へ下へと向かっていた。
 途中、見たこともないモンスターが現れ問答無用で襲いかかってきたが、今のところ二人の敵ではない。
 そうして歩いていると、緩やかな曲がり道のから黒猫が現れた。
 とても不自然である。
 とっさに身構えたパラダリスとセカンドゼロだったが、黒猫は二人の警戒心を感じ取ったのか歩み寄ろうとしていた足を止めた。
「あれ? 何だろう‥‥」
 何か違うと思ったパラダリスは武器を下ろして、猫耳トランスレーターで意思疎通を図った。
「‥‥」
「‥‥」
「駄目、みたい」
「異界の猫‥‥かしらね」
 残念そうなパラダリスにセカンドゼロが言った。
 謎の黒猫について二人が話し合っていると、黒猫は一度長い尻尾をくるりと回して背を向けた。そしてゆっくりと奥へ行ってしまう。
「ついて来い、言ってる、かも」
「そうね。分かれ道もないし行くしかないわね」
 早足に黒猫を追って緩い曲がり角を曲がった時、二人は同時に足を滑らせた。
 急に足元がぬるぬるになっていたのだ。
 それから、まさかの急斜面。
「わっ、わわわっ」
「嘘ーっ!」
 斜面はどれくらい続いているのか、二人は暗闇の中をぐんぐんスピードを上げてひたすら下へ滑り降りていく。途中に引っかかりそうなものはない。両側はたいして高さのない覆いになっている。まるで滑り台だ。前を歩いていた黒猫も、闇に紛れて姿が見えないが、かすかに
「に゛ゃーっ」
 と言うような鳴き声がすることから、パニック状態で同じ状況と思われた。
 真っ暗な中を猛スピードで滑り降りると言うのは、予想以上に恐ろしいことだった。
 まったく光がないわけではなく、壁などに発光する生物がいるようだったが確認している余裕はなかった。
 が、頼りないその光からわかったのは、この滑り台の先にカーブがあると言うことだ。
 止まらないと酷いことになると、足を踏ん張っても何の効果も得られない。
「と、と、止まれー!」
 パラダリスが思わず叫んだ時にはカーブは目前で。
 結局、二人はスピードを緩めることができずにカーブを曲がりきれずに宙へ放り出されてしまった。
 二人と猫の叫びが真下に広がる闇に飲まれて行った。

●狩り

 ロッソのリーディングで示された場所へ潜ってみると、思ったとおりモンスターがうじゃうじゃといた。
 エルがロッソに競争を持ちかける。
「どちらが多くモンスターを倒し、呪具を手に入れるか競いましょう」
「いいわよ。まあ、負けないけどね」
 自信たっぷりに微笑んで大きなボウガンを手にするロッソ。
 エルは実力を見せ付けるようにワイヤーブレスをモンスターに絡ませ、電撃を流した。
 鋭い牙の並んだ耳まで裂けた大きな口をさらに大きくして、魚人のようなモンスターは一瞬体を震わせると、それっきり動かなくなった。
 それを見たロッソも対抗するようにボウガンでサメよりも凶暴そうなモンスターを射抜く。そして、片方の口角を吊り上げてエルを見やった。
 お互いを挑発しあう二人に、このままでは目的が変わってしまいそうな不安を覚えたK=9(ja0289)が
「おい、こら」
 と呼びかける。
「遊んでないで真面目にやろうぜ。もっと詳しい呪具のありかはわからないのか?」  K=9は自分のために呪具の回収を急いでいるわけではない。自分達以外にもいた、異界の学生らしき人達のことも気にかけていたのだ。
 そして、元の世界に帰れるのが自分達か彼らかならば、迷わず異界の学生達を選ぶ。
 いい感じだったのに、と不満そうな顔をしたロッソだったが、アスールとのこともあるのですぐに呪具があると見当をつけた箇所を指した。
 足元に広がるサンゴ礁だった。
 そこはいっそうモンスターが集中している。まるで何かを守るように。
「よし、俺が道を拓く。その間に進んでくれ!」
 仲間達の返事も聞かず、K=9はモンスターの群れへ突っ込んだ。
「一人じゃ危ないよ!」
「しょうがない人ですね」
 ルシフェラーゼと銀河刑事ゼダン(ja2165)がすぐに後を追う。
「ふん、上等じゃねぇか。モンスター風情が」
 涼村テス男(ja2030)もテスゼリオンへと変身し、追い抜くような勢いで突進して行った。
「遠慮なくあいた道を行くわよ」
 ロッソは四人が作るチャンスを待った。

●約束

 黙々と儀式の準備を進めるガルバの邪魔にならない位置で、白面のオリヴィエ(ja0650)は行ったり来たりする様子を座り込んで眺めていた。
 相変わらず三鬼衆からは何の連絡もない。
 だが、彼らがいないことはオリヴィエにとっては好都合だった。
 ガルバのことは、まだよくわからないからだ。
 不意に、オリヴィエはゾクッとするような殺気を感じ、反射的に立ち上がった。
 ガルバも作業の手を止めて、一点をじっと見つめている。
 二人の視線の先で、空間がぐにゃりと歪んだかと思うと、見たこともないようなモンスターが数体現れた。
 三メートル近い身長にでっぷりした体格、赤銅色の肌、爛れたような顔は酷く醜い。その手には一薙ぎで大木をへし折りそうな凶暴な棍棒が握られている。
 さらに、その赤銅色のモンスターよりも大きく幅もある、一つ目のモンスター。似たような体格の熊。そして‥‥。
「象‥‥!?」
 思わず素っ頓狂な声を上げてしまうオリヴィエ。
 異界のモンスターであることは間違いない。こちらに敵意を持っていることも。
 それならオリヴィエのやることは一つだ。
 オリヴィエはガルバを振り返って静かに言った。
「私があれらの相手をするよ。だから、あなたは準備に専念してて」
「そうか」
 ガルバはその言葉に素直に従うことにした。彼としても、余計な中断は挟みたくないのだ。
 あっさりとモンスターへ背を向けたガルバへ、凄味をこめた視線を当てて言うオリヴィエ。
「お前を倒すのは私、だよ。今はその時じゃないけど、必ず」
 ガルバは何の返事もしなかったが、喜んでいるようなおもしろがっているような気配は伝わってきた。
 オリヴィエはモンスターに向き直るとSwordOfSwordShipを構えた。
 スッと、横にマリル・イェーガー(ja1724)が並んだ。 「マリルもオリヴィエさんに賛成。隙を作るから、その間に」
「わかった」
 直後、マリルは消えた。
 瞬きの後にマリルは棍棒を持ったモンスターの背後に立ち、サイ攻撃で眠りに誘う。
 モンスターのまぶたがとろんと落ち、ふらりと巨体が揺れる。
 オリヴィエがSwordOfSwordShipで、まず棍棒を持つ手を切り落とそうと、剣を振り下ろした。
 しかし、モンスターの皮膚は意外なほど固く、腕の半ばで剣は止まってしまった。
 ハッとした時にはオリヴィエは物凄い力で振り払われ、宙を飛んでいた。
 腕を傷つけられた痛みの咆哮に、他のモンスター達が興奮する。
 受け身の態勢をとったオリヴィエだったが、彼の体を受け止めたのは地面ではなくデスペラード(ja0136)だった。
「大丈夫か? ‥‥おっと、俺達はおまえらと戦いに来たんじゃない。それより、何だか面倒くさいことになってるようだな。異界のモンスターか」
「あの子一人ではやられてしまいますよ。話は後にして加勢に行きましょう」
 アストレアン(ja1155)が言い終わる前に、悪滅大聖エビルベインは飛び出していた。
 頭部に装備されているチョンマゲピストルを両手に構え、マリルを襲う大型熊の肩を撃ち抜く。
 助かったマリルは一旦体勢を立て直すために距離を取った。
 その先でブラスターライフルを一つ目のモンスターに向けていたシヴァルリー(ja1874)がトリガーを引いた。
 弾丸はモンスターの大きな目に命中し、胸が悪くなるような悲鳴に眉がしかめられる。
「一時休戦だね」
 気分を変えるように告げられたシヴァルリーの言葉に、マリルは素っ気無く
「当然だ」
 と答えた。
 未知のモンスターの相手にピリピリとした緊張感が漂う中、一人だけウキウキと心を弾ませている者がいた。
 ダヴ(ja0226)である。
「星獣とも摩訶混沌獣とも違うモンスター‥‥素敵ですわっ♪ ガルバ様、最後の最後に素晴らしいアトラクションへとご招待いただき、心よりお礼申し上げますわ」
 距離はあったが呼ばれたことに気づき顔を上げたガルバだったが、ダヴの歓喜にどう反応したらいいのか困っている様子だった。
 ダヴはガルバへ手を振ると、風神の弓の狙いをモンスターの足元に定め、矢を放つ。
 象のようなモンスターが後ろ足立ちして甲高く叫ぶと、ダヴのほうへ突進を始めた。
「ふふふ。さあ、いらっしゃい」
 ダヴは魔方陣とは反対側へ象を誘導する。
 いきり立ち、真っ直ぐ進んでくる象をひらりとかわし、他のモンスター達へも次々と挑発するような矢を放ち、自分のほうへとおびき寄せた。
 これにより、モンスターからガルバを守ろうと言うワイルドカードは場所を移して思い切り戦うことができたのだった。

 ジャスティスとジョーカーが帰還を懸けて手を組んだおかげで、準備中の魔方陣には傷一つつくこともなくモンスターは倒された。

 戦闘の邪魔にならないように待っていたシーリィは、モンスターが倒されたのを見届けると魔方陣の外からガルバを呼んだ。
「ガルバさん! ちょっといいかな!」
「何だ?」
 特に嫌な顔もせず、シーリィの近くに歩み寄ったガルバに彼女は身を乗り出すようにして聞いた。
「ねえ、もしかするとガルバさんだけなら簡単にここから脱出できたんじゃないかな?」
「そうだな。我と三鬼衆なら時間はかかるが呪具に頼らず自力でどうとでもできたな」
「それって、その、自惚れじゃなければ私達の力を借りたいってこと? ヘレルの長子を探すために」
 ガルバは薄っすらと微笑む。
 当たりのようだ。
「お前達ワイルドカードの総力は、我が今まで見てきた者達を充分凌いでいる。我々が自力で脱出するのに費やす百年や千年はたいした時間ではないが、お前達にはそうではないだろう?」
 果たして、厄介なことに巻き込んでしまったことへの罪悪感があったのかどうかはわからないが、彼の目的に利用するためにわざわざ魔方陣などを組んでいると言うことはわかった。
 本来ならそのことに腹を立てるべきなのだが、ガルバに言ったところで聞き流されるだけなのでシーリィは黙っておいた。
 そろそろ呪具は見つかっただろうかと空を仰いだ。

●善悪合作

「ふぅ。なんとかなりましたね。しかしこんな可愛らしい敵が他にもいるかと思うと‥‥」
 アヒルを撃退したオムレッツはこの先のことを考え、溜息をついた。
「どうだろうか。やはり魔力が強く集まるところ‥‥。魔物が多いところに呪具はあるんじゃないだろうか?」
 シンジの方は逆にこうした事態を何度か超える事で呪具に得られると考えている。
「そうね。でも。魔物の数が多いとなると‥‥。やはりここは共闘を望むべき‥‥」
「共闘‥‥。ですか?」
 呪具を得るまでに何度もこうした戦いをしなければならないとすれば、消耗は大きくなる。そんな状態での無駄な争いを避けるのに共闘が有効な手段だとわかっていても亜都真の言葉に絵梨は素直に頷けない部分もあった。
「そうだな。できれば無駄な戦闘は避けたい。元の世界に戻ることを考えようぜ」
 だが最も優先すべき事柄を考え、十文字ショウはそれに同意する。
「‥‥向こうの山に巨大な‥‥。何かが見えます!!」
 共闘を決断した時、監視を続けていたオムレッツが何かを見つけた。
「‥‥なんだあれは? 巨大な‥‥。火の鳥!?」
 それに視線を向けたシンジが見たものは巨大な火の鳥だった。

「‥‥どうしたの、アスール?」
「‥‥やけに熱いですね」
 つららは前を行くアスールが感じ始めた異変をすぐに自分も感じることになる。
「あちちちちっ!!」
 エミネが騒ぎ立てるほど、周囲の温度は上がり始めていた。
「巨大な火の鳥か‥‥。直接触れることはできんな‥‥!!」
 その原因は一真の前に降り立つと、甲高く鳴いた。強烈な熱線を放ち続けるそれは巨大な火の鳥だった。
「なんなんですあれは!? あんなの‥‥。アンデルセン童話にはいませんよ!?」
「いるいないよりも今は目の前に敵がいると言う事実なのですよ〜!!」
 存在を全力で否定しようとするマリアンだが、ハミュンの言うように事実が問題である。
「なんて素早い動き‥‥。攻撃が当たらない!!」
 つららは一足先に攻撃を仕掛けるが、火の鳥は翼を広げ空中に避難すると同時に火の玉を放って攻撃をしてきた。

「すでに戦闘が始まっていますよ!!」
「私達も行きましょう!!」
 絵梨と亜都真に急かされ、Justiceはその戦場へと急ぐ。徐々に高まる熱量が各々の魂までも加熱させていく。
「っと‥‥。あぶない‥‥。アスール!! 上!!」
 ぎりぎりのところで火の玉をかわしたアンネは火の鳥の様子が変わったことに気付き、声を上げた。上空で動きを止めた火の鳥の胸の部分の炎の色が青白く変化し、それが徐々に嘴のほうへ向かっていた。明らかに何らかの大技を放とうとしている。その視線の先にいたのはアスールだった。
「ふん‥‥。こんな攻撃‥‥。私の手にかかれば‥‥」
 アスールは防御体制を取るが、防ぎきれなければ危険なのは誰の目にも明らかだった。
 一際強い光を纏って放たれた火の玉が眩い光を放つ。戦場を覆う光が消えたあと、アスールが立っていた場所には何も残っていなかった。
「クロスライダー‥‥。華麗に見参!!」
 ショウの声に振り返れば、その腕の中には無傷のアスールの姿があった。
「ふぇぇ!? いつの間にぃ!?」
 予期せぬ乱入者にカタリーナは驚きの声を上げる。
「貴様‥‥。アスールをどうするつもりだ!!」
 一真からすれば、対立する存在に要人を奪われた形になる。
「どうもしないさ。俺はジャスティス、ジョーカー関係なく女性の味方だ」
「かっこつけてるんじゃねぇよ、バカ」
 戦闘が続いていることを忘れているかのような態度の十文字ショウにシンジは呆れ顔だった。
「い‥‥。いつまで抱いている!! 離せ!!」
 ばきっ!! っと言う物凄い良い音と共にアスールの拳が炸裂し、十文字ショウの手からようやく逃れる。
「膨大な魔力を感じますね‥‥。この火の鳥と呪具が何か関係しているのでしょうか?」
「あるいは火の鳥自体が呪具‥‥。と言った可能性も」
 何らかの関わりがあると踏むオムレッツとアンネは同意見だった。アンデルセン童話と無関係な存在がそれをモチーフとした世界にいる時点で他と違うのは明白。まったく関係がないとは考えられない。
「‥‥どうですか。今回は目的も同じ。お互いに手を組んで戦いませんか?」
「‥‥冗談!? そんなわけにもいきませ‥‥。うわわわわっ!!」
 共闘を申し出る亜都真をエミネは一蹴するが、火の鳥にとっては双方的であるのも状況を打破するには戦力が必要なのは事実。
「ったく。余所見してるから‥‥こっちだ!!」
「ほら! 今のうちに手当てしますよ!!」
 シンジが攻撃を仕掛け注意を逸らした隙に絵梨は治療を始める。
「あらあら。わざわざ囮になってくれるなんて‥‥。ありがたいわね」
 つららはそう言いながらシンジの背に向けて狙いを定めた。
「ヴァンゼリオン!! 危ないです!!」
 その動きと火の鳥の動きを見て、オムレッツは叫ぶ。火の鳥との戦闘中に背後から仕掛けられれば、かなり危険なのは間違いない。
「‥‥勘違いしないでよ。この戦いが終わればまた敵同士だからね」
 だが、つららが攻撃したのはシンジにではない。それを追って高度を下げてきた火の鳥を狙うため、最も確実な照準をとっただけ。共通の敵を前に共倒れになる気はない。
「あらら‥‥。素直じゃないですよ」
「‥‥ご協力、感謝します」
 それをハミュンはからかい、亜都真は素直に感謝した。
「では‥‥。今回『だけ』共同戦線といくですよ〜!!」
 『だけ』の部分を最大限に強調し、カタリーナは共通の敵、火の鳥へと攻撃を開始した。

●水の龍

 K=9、ゼダン、テスゼリオン、ルシフェラーゼがモンスターの群れを引き付けて作った活路を、ロッソ達が急いで抜ける。
 美しいサンゴ礁も色鮮やかな魚達も楽しむ暇はなかった。
「あれを見て!」
 エルの指差すほうを見ると、まだ幼い人魚がサメ型のモンスターに襲われていた。
 一番に真沙瑚が飛び出し、モンスターを海神の銛で追い払う。
 それにエルとロッソでとどめを刺して行った。
 幼い人魚は傷を負い、息を切らしている。
「しっかり!」
 力なく傾いた体を真沙瑚が支える。
 人魚は真沙瑚に似たにおいを感じたのか、安心したように微笑んで切れ切れに囁いた。
「この先に、道があって、どこかに続いてるけど、怖い魔物がいて、進めないの‥‥」
「あなたはその先に行きたいんだね。大丈夫。あたし達が連れてってあげる」
「荷物を持っていく余裕はないんだけどォ」
 ぶーぶー文句を言うロッソを無理矢理なだめ、真沙瑚が人魚を抱っこして奥へ進んだ。
 サンゴの森を抜けると海底洞窟が口をあけている。
 他に怪しい箇所はないので洞窟を泳いでいくしかない。
 しばらくすると洞窟は上へ曲がった。一本道だったので素直にそれに従って上へ進路をとると、唐突に水面に出た。
 明かりも何もないが、何かが闇をやわらげているようで薄暗いながらも視界は保たれた。
「ここからは歩いていくのか」
 人魚の子供をこんなところに一人で置いていくのは心苦しいと思った真沙瑚だったが、なんと子供の下半身はいつの間にか人間の足になっていた。
「そっか‥‥歩けたんだ。あたしから離れないでね」
「うん。怖いお化けはあっちだよ‥‥」
 真沙瑚の手をキュッと握り、人魚の子は洞窟の奥を指差した。
 まるでそれに応えるように、低い唸り声が響いてくる。
 真沙瑚、エル、ロッソは頷きあうと慎重に足を進めた。

 洞窟前のモンスターの群れが嘘だったかのように通路は虫一匹出なかった。
 その代わり、不気味な唸り声が風に流れてくる。
 自然と緊張感を生む声だった。
 やがて洞窟は終わり開けた場所へ出る。
 それを待っていたかのように、奥の泉から巨体を伸ばしていた水龍が襲い掛かってきた。
 岩をも砕く水の塊が三人の体をかすめていく。
 いつでも殺せるぞ、と言っているような安い挑発だった。
 真沙瑚は人魚の子を下がらせ、銛を構える。
 エルも海神の銛と、超能力の準備をする。
「幻でも見せてみるわ!」
 ボウガンを水龍へ向けつつロッソが言った。
 ‥‥グォオオオオオ!!
 空気を振動させるような水龍の咆哮と同時に、今度は泉の水が津波のように押し寄せてきた。
 四人はあっと言う間に流され、真沙瑚とロッソはごつごつして岩壁に叩きつけられ、エルと人魚の子は来た道をいくばくか押し戻された。
 転がる真沙瑚とロッソの周りに脅すように水の弾丸が浴びせられた。
「この‥‥っ、なめんじゃないわよ!」
 赤い瞳を怒りでさらに燃え立たせたロッソが、水龍の周囲に何人ものヴァンパイアの幻を出現させた。幻とはいえ触れることはできるし、攻撃すれば相応のダメージを与えられる。
 ロッソの怒りが乗り移ったようにヴァンパイア達は鋭い爪で水龍を切り裂きにかかった。
 背中の痛みを忘れたふりをして、真沙瑚も攻撃に加わる。
 泉に飛び込んだ真沙瑚は水龍の尾のほうへ回り込み、その先端に海神の銛を突き立てた。
 ‥‥ギャアアアアア!!
 至近距離の悲鳴に思わず耳を押さえる真沙瑚。
 水龍は尾を振って銛を外そうとするが、しっかりと食い込んで動かなかった。
 その時、頭上から別の悲鳴も降ってきた。
「どいてどいてどいてー!!」
「‥‥!!」
 ジェットコースターより怖い滑り台から放り出されたセカンドゼロとパラダリスだった。パラダリスの胸には黒猫が抱え込まれている。
 真沙瑚は慌てて泉から飛び出した。
 直後、ガツンと思わず顔をしかめてしまうような衝突音があった。見れば、セカンドゼロとパラダリスが水龍の頭部に頭から突っ込んでいる。変身していなかったらタンコブではすまなかっただろう。
 二人はノックアウト、水龍もふらりと体を揺らす。
「‥‥よくやった」
 洞窟内に流されてしまったエルがテレポートで現れ、海神の銛とレイピアカオスで水龍の喉を切り裂く。
 血の代わりに大量の水を噴出させて水龍は姿を消した。
 泉の水もどこかへ引いていく。
 その後に現れたのは石の台座だった。そこには精緻な細工を施された神聖な雰囲気の銀杯が乗っていた。
 エルが慎重にそれを手に取る。ひんやりとした感触を指先に感じた。

 昏倒しているセカンドゼロとパラダリスを置いていくわけにはいかず、真沙瑚は二人を介抱するためしばらくここに残ることになった。パラダリスが抱えていた黒猫は無傷で、心配しているのか周りを忙しなくウロウロしている。
 大量の水を浴びたため人魚の姿に戻ってしまった子供は、エルが外へ連れて行く。
 人魚の子供は魔物を倒せば元の世界に帰れると思っていたようだが、あてが外れてうなだれていた。
 肩を落とす子供に真沙瑚がガルバの術のことを話し、ロッソに同行を許してくれるよう願うと、面倒くさそうな顔をしながらも拒否はしなかった。
 ロッソ、エル、人魚の子供が来た道を戻りサンゴ礁へ出ると、まさに追いかけてこようとしていたK=9達と出会った。
 呪具を見せて手に入ったことを示し、奥に真沙瑚達が残っていることを教えると彼らはすぐに救出に向かった。
「ガルバ様に報告に行くわよ」
 ロッソは意気揚々と海面へ上がった。

●ホテルキャッス

 誰もいなくなったホテルのバーカウンターで、涼村レイ(ja1668)はひとり手酌で呑んでいた。
「ダメですよレイさん、呪具なんて呑んじゃ」
 秋月・桔梗(ja2093)が取り上げると、レイはくたりと突っ伏した。
「せっかくのお招きだから羽根を伸ばそうと思ったのに‥‥呑まなきゃやってられないわよ‥‥」
 所狭しと並べられた、何の脈絡があるのか意味不明な品の数々。シャベルに日本酒、なぞの肉にクモカマヤーのかぶり物、どこから引っこ抜いて来たのか道路標識まで。これ、すべて呪具なのだ。皆して苦労して見つけ出し確保したそれらの物を、こうして守っているのである。
「‥‥また来たわ」
 レイが呟いた、その直後。天井から、黒くてベトベトした何かが落ちて来た。震え、くねるゼリー状の魔物の粘液で、床が沸騰した様に泡立ち、異臭のする煙があがる。恐る恐る天井に目を遣った桔梗は、全面に滲み出してくる黒いベトベトに息を飲んだ。
「呪具が魔物を呼び寄せる‥‥魔物のいる所に呪具あり、呪具ある所に魔物ありってことよね」
 きゅーっとお酒を飲み干したレイがくすりと笑い、テスターゼロに。桔梗が拾陸式白兵戦機イザヨイに変身した。と、身構えたテスターゼロがふらりとよろけ、カウンターに手をついた。
「飲み過ぎたかも。手足の生えたリーキが泣きながら走って行くのが見えたわ」
「しっかりして下さい、大丈夫です私にも見えましたからっ」
 イザヨイはビーストファンを振るって呪具の盾となりつつ、次々に降って来るベトベトをブレストレーザーで薙ぎ払う。

 ホテルキャッスルは、魔物の徘徊する魔城と化していた。キイキイと耳障りな声を上げながら飛び交うガーゴイル達を、アーゲント(jz0125)の銀の棍が、機械の様な正確さで粉砕して行く。進むほどに、魔物の抵抗は激しさを増していた。
「はっ、分かり易くて有り難いぜ!」
 火群焔羅(ja0763)とアーゲント(jz0125)、遺恨のある二人が、今は肩を並べて共に戦う。暴れる焔羅を眺め、何事か考えていたアーゲント。ようやく気付いたと見え、口を開いた。
「今日の君はやや精彩を欠いている。パートナーはどうしました。万全でなくとも切り抜けられると高を括っているなら、その考えは改めるべきです」
 ビキビキ、と焔羅の額に血管が走る。彼の愛しい人は今、病に伏せっているところ。
「‥‥やっぱ今やっちまうか‥‥」
 冗談とも取れない彼の呟きに、アーゲントを守る様にB・B(ja2138)が立ちはだかった。
「今はこの世界からの脱出が第一のはず。優先すべき事柄を間違えないで下さい」
 諭しながらも、事あらば躊躇なく戦うと言う構え。苛立ちを隠そうともせず、呻りながら天を仰ぐ焔羅。今日の彼はいつにも増して柄が悪い。
「とにかくだ、俺は一刻も早く終わらせて看病に戻りたいんだよ! こんなとこで油を売ってる暇は無いんだってことをだな‥‥」
 バン、と勢いよく扉を開く。そこは多目的ホール。広々とした空間に、豚の様な顔と醜く弛んだ身体をもつ生き物が、所狭しとたむろしていた。
「‥‥丁度良かった。悪ぃけど、鬱憤晴らしにつきあってくれよ」
 わっと押し寄せて来る魔物達の中に、焔羅が飛び込もうとしたその時、四方に走った稲妻が魔物達を打ちのめした。のたうち回る彼らを、衝撃波が瞬く間にミンチに変える。
「道草を食っている暇はありません。先を急ぎましょう」
 先導するB・B。続くアーゲントは、返り血ひとつ浴びていない。焔羅の鬱憤は溜まる一方だ。

 魔物の溢れ出る場所を求めてホテルを探索した彼らは、自然、ホテルの上層へと向かう事になった。その終着点、最上階の展望ラウンジに飛び込んだ彼らを出迎えたのは、ホテルの誇る美しい眺望では無かった。あらゆる物を押し遣って鎮座する巨大な陸亀‥‥の、尻。
「こいつ、どうやってここに入ったんだ?」
 焔羅が、とても素直な疑問を口にする。軽く体長15mはあろうと言う巨大亀は、ぬうと首を伸ばして無粋な侵入者を確認すると、その太い尾で焔羅を薙ぎ払った。その衝撃に、フロア全体が悲鳴を上げる。耳がおかしくなりそうな怪音を発し、巨体を揺らして足を踏みしめる度、照明は落っこち、ガラスはひび割れ、床が軋んで、幾本もの亀裂が走った。龍を思わせる厳つい顔が威嚇する。これはまずいと思う間に、大きく身体を反らせて全体重を乗せたのし掛かり攻撃が‥‥。
 ベトベトを退けながら呪具を避難させていたイザヨイとテスターゼロは、建物全体を揺さぶる様な激しい振動に身体を強ばらせた。次の瞬間、天井を突き破り落ちて来た巨大な亀。構造材ごと粉砕したと見え、周囲も崩壊。優美な姿を誇ったホテルキャッスルに、砲撃でも受けた様な大穴を穿つことになった。もうもうと上がる粉塵の中、アーゲントとB・Bが着地する。ひょっこり顔を出したヴァルテ・シザー(ja0174)が、人事の様な暢気さで亀を指差した。
「あれがここのボスってことらしい」
「ガルバさんの余興を台無しにした置き土産って訳なのね」
 感心するテスターゼロ。と、瓦礫の中から這い出したのは、ズタボロになった焔羅。強烈な尾の一撃をまともに食らってしまったのだ。巨体が生み出す衝撃に加え、地属性の魔力が彼を散々に打ちのめした。しかし、それで吹っ切れた。立ち上がった彼は服を脱ぎ捨て、コキコキと間接を鳴らしながら亀に迫る。
 恐れる風もなく正面に立ったアーゲントに、亀は怒り狂って突進した。食い千切ろうと振るった嘴は空を切り、甲高い音を立てる。態勢を低くし、するりと腹の下を潜り抜けたアーゲント。一拍遅れ、衝撃波で亀の巨大が僅かに浮いた。
「捧げなさい、あなたの血を‥‥」
 のたうつ亀に舞い降りるや、なめし革の様に硬いその皮膚をお構いなしに斬り刻んだ。侵蝕の爪が血を啜るほどに、彼女の目は生気に満ちる。
「呪具をお願いします!」
 テスターゼロに後を任せ飛び出したイザヨイは、ビーストファンをたたみ高周波ブレードを引き抜きながら、巨大を支える足に向かう。
「これ以上、暴れないで下さい!」
 高速の武技、雁渡。瞬く間に叩き込まれた連続攻撃に傷ついた足は、自らの巨体に耐えかねて血を吹き出す。態勢が崩れ、尾の一撃が空を切る。舞い上がった粉塵を突き抜け、雄叫びを上げながら亀の背を駆け上がる焔羅。きりりと締め上げた秘宝褌[X]の白さが目に眩しい。
「食らえ、筋肉大移動双竜斬!!」
 ぐにゃりと伸びた彼の腕。ホーリーブレイカーは亀の天頂方向から恐るべき加速を得て、その頭蓋を貫通した。激しく暴れる巨大な亀。しかしその抵抗も間もなく止み、地響きと共に巨体は瓦礫の中に沈んだ。
「あ‥‥」
 イザヨイが驚きの声を上げる。亀の巨体は幻の様に消え失せ、一領の鎧に姿を変えていた。アーゲントは棍をB・Bに預けて慎重に近付き、調べ始める。その秘められた力は離れていてもはっきりと感じられた。
「なるほど、亀が呪具そのものだったって訳か」
 覗き込むヴァルテ・シザー。ガルバの命を果たせたと確信したのだろう、常に冷静なアーゲントの表情に、微かな安堵が見て取れた。彼は皆に向き直り、協力に感謝します、と丁寧に頭を下げる。
「ま、これで一先ず俺達は約束を果たした。そう思っていいんだろ?」
 戯けた様に言うシザーに、場の空気が和らいだ、瞬間。至近距離から放たれた鋼鉄のロケットパンチに、アーゲントが間一髪で飛びずさった。だが‥‥パンチは意志あるかの如く彼に迫り‥‥電撃グローブ放つスパークが、掴まれたウサウサのぬいぐるみを包み込む。アーゲントの眉が僅かに上がった。魔力が爆発力に変換されようとする中で、シザーが次の行動に移っていることを、アーゲントの目は捉えている。そこに秘められた必殺の意志も。
「アーゲント様!」
 飛び込んだのは、B・Bだった。抱え込む様にして爆発を一身に負い、真っ黒になって崩れ落ちる。が、その手に握られた銀の棍は、捧げ渡そうとするかの様に掲げられていた。アーゲントが棍を掴んだ時、シザーのブリットラキエータが彼に爆発的な速度を与えた。彼の背に鈍く光るエッジウィング、そして一点に突き込まれるホーリーブレイカー。
(来い、棍の間合いを抜けて串刺しだ!)
 その刹那、吐息が感じられるほどの間合いにアーゲントはいた。剣先は頬を掠め、翼は腹を割いたが‥‥浅い。取って返しもう一合、と、そこまで考えた時、彼の意識が飛んだ。抜け様の背にめり込む棍の一撃、追い打ちの衝撃波。バランスを失った瞬間、彼の速度が彼を襲う牙となった。何度も地面に打ち付けられ、ようやく止まった時、彼の全身はズタズタになっていた。
「これ以上続けると、死んじゃうわよ?」
 テスターゼロの言葉で、倒れている自分に気がついた。ここまでしてもかわされるのかと、皮肉な笑みが湧いてくる。
「自分の正義は、状況次第で形を変えられるほど器用には出来ていないもんでね」
 ゆらりと立ち上がるシザー。乱れた髪を撫でつけ、アーゲントが彼を見据えた。
「そこまでにしてくんねーかな」
 焔羅が、間に割って入った。無言のまま対峙すること暫し。棍を下ろしたアーゲントは、B・Bの元へと歩み寄ると、彼女を抱え、背を向けた。舌打ちと共にシザーは倒れ、変身が解ける。気を失った彼の足をよいこらせと持ち上げて、焔羅はそのまま、ずるずると引き摺って行く。途中まで行って、彼はくるりと振り返った。
「勝負は預けただけだからな。何れ、万全の状態であんたを泣かす!」
 鼻息荒く言い残すと、正義にあるまじき大変品の悪いジェスチャーを残して去って行ったのだった。

●復讐の鬼となるか

 三鬼衆とワイルドカードが苦労して集めてきた三種類の呪具を、特に念入りに複雑に構成された魔法陣の中心に据えたガルバは、慎重な足取りで陣の外に出た。
 そして、術を発動させるための位置へ。
 ワイルドカードがじっと見守る中、ガルバは静かに精神集中を始めた。

 この時を待っている者がいた。
 バスティラ(ja1544)が無防備なガルバの背に魔神爪を放つ。
 瞬間、バスティラは振り向いたガルバと目が合った‥‥気がした。
 強烈な衝撃波を正面から受けたガルバの体はいたるところが切り裂かれ、鮮血が散る。
 思いもしなかった出来事に反応できずにいる三鬼衆とワイルドカードの前を風のように駆け抜け、バスティラは斧でさらに攻撃を加える。
 確かな手応えは視覚的にも明らかで、斧の半ばまでがガルバの胴体に食い込んでいた。
 バスティラはその傷口に手を突っ込むと、一掴みの肉を引き千切る。
 血まみれの手を険しい表情で見つめ、それからガルバに目を向けると、やはり彼はバスティラから視線をそらしてはいなかった。
 ガルバはゆっくりと体に食い込んだ斧を押し出す。その間もバスティラを見たままだ。
「これで、アイツを元に戻せるんだろう? この血と肉を調べて‥‥」
「無理だな」
 必死だったバスティラにガルバの無慈悲な答えが与えられる。
「完全に生きた状態でヴァンパイア化したなら元に戻せたであろうが、あの者は死にかけていた。元に戻っても、その死にかけの状態に戻るだけだ。すぐに死が訪れよう」
 希望を絶望に変えられたバスティラは、怒りの目をガルバに向けた。先ほど与えた傷はすでに再生されている。
 憎しみにギラギラと光る目を、ガルバはおもしろがるように見ている。
「そのひた向きさは‥‥好ましいな。我と、少し似ているようだ。お前の宿敵を奪ったアーゲントを憎み、その主である我も憎悪すると言うならいつでも相手をしよう。復讐のために我の目的を横取りしたいのなら、やってみるがいい」
 冷たい笑みで言うと、ガルバはもうバスティラには見向きもせず、再び術へ集中するのであった。

●選ばれし者達

 やがて、ジャスティスとジョーカーの選士は、それぞれの困難をクリアしてゴールに辿り着いた。
 当初決めてあったゲームとはだいぶ違ってしまったものの、成績優秀者への褒章の件はそのまま実行され、見事その権利を得たのは幻光戦士・織夢、ダヴ、マリル・イェーガーの三人。

「わたくしの質問は‥‥と言うより要望に近いのですけれど」
 そう前置きしてダヴがガルバに切り出す。
「ヘレルの長子と言うのもやはりお強いのよね。討伐と言うのはガルバ様が直接手を下す必要があるのかしら? 私も遊ばせていただいちゃ駄目ですの?」
 駄目と言っても勝手について来そうな目のダヴ。ジャッカルとその眷属達も、彼女のこんな部分を好ましく思ったものだ。そして今、ガルバも大人が元気の良い子供を見るように、興味深い生き物を見るようにダヴを見た。
「我の手で必ず、などと言う拘りは無いが、あれを倒すのはお前の想像より遥かに難しいことだ」
「そうですか。いえ、わたくしにはそれで充分なお答えですわ」
 ダヴはにっこりする。
 好きにして良い、と言われたのだから大いにそうするつもりであった。

 次に声を掛けられた織夢は立て続けに質問をぶつける。中には既に答えた話も有り、ガルバ素っ気無く事務的に答えを返す。ジョーカー達と違い、いつかは戦わねば為らない相手ゆえ、親切な答えではない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Q.貴方が2008年にセントラル本星に訪れていた目的は?
A.お前達は既にそれを知っているはずだが。あの時はジャッカルに手を貸すのが我が利益だった。

Q.儀式の島で願いを叶え様としていたが具体的にはどんな事でそれで何をする気だったのか?
A.今さらそれを聞いてどうする?

Q.「アーカーシャの鍵」とは何? 「アカシックレコード」の事?
A.そうだ。

Q.「ヘレルが長子」と貴方の関係です。
 その存在と貴方と如何なる因縁があり、探し出し倒すのが目的ならそれに駆り立てる理由は?
A.敵だ。我が敵を滅ぼす。さて、これ以上の理由は有るかな?

Q.仮に「ヘレルが長子」を倒したらその後の目的は?
A.詮無き事を‥‥その時、お前達の敵は誰かな?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さて‥‥」
 次の功労者であるマリルに視線を向けるガルバ。
 しかし、彼女は複雑な表情で唸っていた。
「どうした? まさか何もないわけではあるまい?」
「まあね。でもマリルの聞きたいことは、もう答えを貰っちゃってるんだ」
 ヘレルの長子のこと、エリュトロンのこと。
 今のところ欲しい情報はもらってしまっている。
 苦笑して肩をすくめるマリルに、ガルバも薄く笑みを浮かべて応えた。

●仮説

 その頃、現実世界においてアリサ・エスクード・須藤(ja0567)と科学者達は、非常に地味な作業に没頭していた。
「アリサさん。ピラミッド資料の復元は絶望的です。そもそもジャッカル様に抜かりなどはございません。その上、ガルバさんが何か魔的なものを施した形跡があります」
 ピジョンの報告に
「そうですか‥‥」
 アリサは憂いに顔を曇らせる。あれから時間が経ち過ぎている事も、超能力的な解決を難しくしていた。
「お疲れ様。これは早いですがわたくしから‥‥」
 厳選カカオ豆の他に、マダモ他、各地の珍しい豆である。
「くるっく〜♪ アリサさん大好きです〜」
 夢見る人になるブラッドピジョン。
 こうして、なおも資料を調べて推理を進めて行くと、アリサはとんでもない仮説に突き当たった。
「確か、大帝王ポーライは前の神官でしたはず。そして前の大帝王が滅びた後、大帝王になっています。大帝王ポーライ亡き後は‥‥」
 無論、裏づけも無い単なる思い付きにしか過ぎない。それに摩訶混沌界にそんな法則のようなものがあるのか怪しいものだ。しかし、権力は真空を欲しないと言うのは宇宙の定理である。ポーライに代わる何者か、それがヘレルの長子と言う話なのだろうか?

●休暇は終わりぬ

 三鬼衆とジャスティスとジューカーのワイルドカードが激闘の末に確保した、3体の魔獣が確保した呪具と各地に散らばっていた数々の呪具を用いたガルバの魔術に、異世界の力ある者の助力もあり、複雑に絡み合っていたドリームパラダイスの幻と異世界の夢は解きほぐされた。
 現実に戻ったワイルドカード達にガルバは告げた、ヘレルの長子を探すため諸君らの力を借りたいと。
 「究極の悪」の滅殺、これは正義を標榜する者たちにとってはその存在意義に適うものであろうと。
 「究極の悪」の力、悪を目指す者にとって魅惑的な物だろう、隙あらば奪ってみせよと。
 ワイルドカード達を招いた目的である捜索協力の求めを伝えたガルバは、三鬼衆と共に姿を消した。

 ワイルドカード達のとんだ休暇は終わりを告げ、「ヘレルの長子」を巡る新たなる戦いが始まろうとしていた。

●デジャヴュ

 その日。さる産院にララを訪ねたマリアベル・ロマネコンティ(ja0398)は、赤ちゃんを抱いた彼女を見舞っていた。
「‥‥その目、髪の色‥‥」
 マリアベルは見知った人物を思い出す。色白の肌、赤茶けた髪、そして黒い瞳。
(ううん、まさかね。烈火も同じ髪と目だったしぃ)
「男の子?」
「女の子です。名前はランと名付けました」
 ララの心には未だ、あの幼馴染が住んでいる。烈火と同じ大きさの存在で。



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■プレイング(MVP)

■ja0289 K=9/漆原祐

ウA【挑戦】
ドリームハウスで会った異世界からの学生達。
彼らを元の世界に戻すには『呪具』を集めないとならない。
……だが、元の世界に戻れるのは俺達か、彼らの二択。
だったら、俺は彼らのために呪具を集める。
「自分の不自由は我慢出来るけど、他人の不自由は我慢出来ない。それだけだ」

呪具の在りかだが、その影響で魔物達が呼び寄せられているのなら、その群れの近くにある可能性は高いだろう。
だから、変身して魔物達の群れの中に切り込んで活路を開き、その間に仲間達に呪具を見つけてもらう。

カ【挑戦】
呪具を見つけたら、ドリームハウスで儀式に立ち会う。
そして、その場で呪具を半分ずつに分配してこう言う。
「さて、これで勝負は同点だから、引き分けって事で俺達と彼らを両方とも戻してはもらえないか?」
ただ、その提案が受け入れられなかった場合は、呪具は学生達の為に使ってもらう。
彼らは俺達のいざこざに巻き込まれた訳だしな。


■ja0567 マザーアリサ/アリサ・エスクード・須藤

>目的:カ
ELO海底支部に移動

>動機
調べ物を

>手段
科学者やクロフクに命じて実行。
ブラッドピジョンには多種多様な豆を用意しておく。

[調査内容]
保存された情報から以下を調べる
・以前ピラミッドでゼロが破壊した文献の有無
・天上の存在について
・魔門に関する情報(可能性として、レガシィシップと関係する位置か)
・摩訶混沌に関する情報
・ヘレルの長子について
・ガルバ達について

ついでに
・現段階で報告されている事案
・銀河刑事の現状
・世界のJoker情勢

現段階では情報を絞り込むキーワードが少ないため
調査をしつつ絞り込んでいく。
それでも思いつかない時は「交渉[開花]」でひらめく限りに絞り込み、
チョイスして情報を纏める。

加えて、魔門に有利な状況とするため
・あえて世界的脅威となる情報を流し情勢を混沌に傾ける

>PL
立場的には意図的に「招待状を無視した」という立場を貫き、
摩訶混沌を利用して世界への敵意を作り出す事を画策してます。


■ja0650 白面のオリヴィエ/織部・真白

【アC:挑戦】
今回はずっと変身状態。

…これは予想外。でも好都合。
アスールさんもロッソちゃんもアーゲントさんも別の場所でお仕事中。
ガルバと「お話」出来る機会ってそうないもんね。
アーゲントさんやアスールさんについては何度か接してみて少し判ってきたけど。
ガルバ自体はまだ良く判らないな。

とりあえず、このまま消されるのは癪だよね。

ガルバが解放の為の準備をするなら、その護衛についてあげる。
異界の魔物もうろついてるんでしょう?
なら私がそいつらの相手をするよ。ガルバは準備に専念してて。
(SwordOfSwordShipを構え)

ただ、ひとつだけ。聞きたい事じゃなくて、言いたい事。
「ガルバ、お前を倒すのは私、だよ。今はその時じゃないけど、必ず」
…だから今は守ってあげる(にこり)

殺す約束だけは取り付けておきたいな。


■ja0763 焔龍/火群焔羅

エA:褌王子、とりあえず呪具探しに協力するんだぜ…【挑戦】
アーゲント?こないだは痛い目にあわせてくれどうもな!
出来れば再戦といきたいところだけどよ、パネェ事態になってるみてぇだから、勝負はお預けってことにしとくぜ。

あやめちゃん!?新型インフルとか言ってたけど大丈夫か!?
…マジ、無理すんなよ…倒れられたら哀しいからな!

ところで呪具ってのは何なんだ?
俺は頭が悪いから判りやすく説明ヨロ!

異界からモンスターやらが入り込んでるったっけな。
ストレス溜まってんだ、パーッと解消させてもらうぜ?
もし死に損ないでも大丈夫。新・秘宝褌で推参だぜ!
決めるぜ筋肉大移動双竜斬!(今考えた)

呪具は、向こうの世界の連中が困ってるみてぇだから、譲ってやるぜ。
人助けが正義の味方のお約束だからな。
(…俺にそっくりな褌王子が居るってホント?)

帰りにあやめちゃんとお土産買う。
「ドリームパラダイスに行ってまいりました饅頭」
ベタだな…


■ja1090 S.M.エル/黒威のえる

【挑戦】
ウA
変身してウォーターフロントへ。ガルバと三鬼衆には様づけ、敬語で話す。
まずロッソ様にリーディングで呪具を探すよう提案し、リーディングを使えるかどうか確認しておこう。

超五感と特殊視覚で呪具を探す。
魔物が現れたらどちらが多く狩れるか、ロッソ様に競争を持ちかけよう。本気で競争して楽しませ、ご機嫌をとっておく。
ロッソ様が狙われても別に助けない。必要あるまい。むしろその間に魔物を多く倒すか呪具を探すのである。

接近戦が強い魔物にはワイヤーブレスを絡ませて電撃を流す。
遠距離が強い魔物には透明化かテレポートで近づき、海神の銛で足を止めてレイピアカオスで攻撃。
銛の効果やPKバリアーで水中も探すぞ。単独行は避けたいからロッソ様を誘う。

呪具を見つけたらロッソ様に差し出し、ロッソ様の功績としてガルバ様に報告するよう勧める。
…ロッソがアスールより上の立場になれば、アスールを殺しにかかる筈だからな。面白い。


■ja1679 幻光戦士・織夢/胡蝶・亜都真

イA&カ:
※絵梨さん(ja1309)と共に行動する
>超五感、特殊視覚(透視)を駆使しくまなく呪具を探す

>スタッフ達を安全な場所に避難誘導

>異界の魔物が現れたら変身
異界の少年少女達やJokerを見かけたら共闘を呼びかけ、力を合わせる。
バクを探してる様なので捕獲の手伝う。
「それぞれの世界に戻ろう!」

>対魔物(バク以外)
近距離:格闘(電撃込み)
遠距離:万能ビームガン(パラライズ)で射撃、強敵には『煉獄蝶』を放つ
負傷:肉体再生で治す

オ:ガルバに報償として質問
1.貴方が2008年にセントラル本星に訪れていた目的は?
2.儀式の島で願いを叶え様としていたが具体的にはどんな事でそれで何をする気だったのか?
3.「アーカーシャの鍵」とは何?「アカシックレコード」の事?
4.「ヘレルが長子」と貴方の関係です。その存在と貴方と如何なる因縁があり、探し出し倒すのが目的ならそれに駆り立てる理由は?
5.仮に「ヘレルが長子」を倒したらその後の目的は?


■ja1724 エウメニデス/マリル・イェーガー

プレイング
【アC】
儀式の準備に専念させてやろう
異界の魔物もガルバの封殺を狙うWCも、ついでに異界人もマリルが持成してやる
ガルバの独り占めなどずるい

敵対者はタイムストップの疑似瞬間移動で回り込み、誘眠型サイで夢の夢に誘いを
効かねばiStickを起動させて相手取る。隙有らばスパイダーブレスでその足を絡め取る

【オ】
『ヘレルの長子』とは善か、悪か
超常の存在を一言で説明出来るとは思っていない。だが、もしWCの基準に当て嵌める事が出来るなら、それで返答を貰いたい

もう一つ良いだろうか。エリュトロンは人間に戻せるか、否か

戻せないなら別の勇者を用意したい
ガルバの使命を手伝う事は善の成長にも繋がるだろう。そうすればあれの願いも叶う
利害の一致だ。この命使い切ってくれても構わんと申し出ておこう
倒される相手は善で人間でなければ認めんと言う難儀な奴だが、マリルは叶えてやりたい

…まぁあれが熱を上げていた勇者を寝取ったのはガルバの配下だがな


■ja2163 ハウンズ/シーリィ・H

アA
予期せぬ事態でも楽しませてくれるんだもん、お手伝いするよー♪

でもガルバさん達だけなら簡単に脱出できたんじゃないかな?
(出来るがしない返答と理由を期待&直接聞きたい

●発明

名称:夢色MAP
自分が効率良く遊ぶ為に作成していたDパラダイス全域のMAPを画面に表示するアプリ
ナビは癒し系ハミュスター
各所の位置、移動距離、必要時間等の詳細付

陣営関係なく通信機に送付
情報を制する者はテーマパークを制する!
色々有るけど楽しんできてねー♪


帰還後、各Joker勢力にガルバへの協力を打診する通信を

交渉材料はDPでの体験、贈り物に見た技術力
反発も理解出来るが異種族に自分の物差し押し付けても労力の無駄
踏み込ませない一線を各自決め、試しに手を結んでみては
信頼は不要
打算塗れも◎

どんな答えを出そうと自由だよ
だってJokerだもん♪


敵対or静観派を突いて動きを誘う
方向性は拘らず前に進む流れを作るのが目的
ついでに王様の協力者が増えれば一石三鳥?


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