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■「GALVA INVASION」第1ターン 全体イベントシナリオ 後半パート リプレイ


●送り出す者

 かつてマシン帝国の侵略と戦った正義の砦があった山腹の秘密基地。firの支援を受けて作り出した最大規模のJusticeの基地がかつてそこにはあった。往時には複数のギガンテスが配備され、国際空軍選抜の精鋭が、超エネルギーを秘めたスーツを纏い秘匿戦隊として戦っていた。激戦の中激しく損傷した基地だったが、新たな戦いに備えて再建が行われていた。
 その正義の砦は、摩訶混沌界とガルバの侵攻に対抗する拠点として再び日の目を見る事になった。異世界から襲い来る謎の侵略者で、その存在が各地の神話・伝承にも見受けられるものたちという一般の理解を超えた存在に対抗するというのは、現実の政治をみる国家一国が背負える代物ではない。
 汎人類の生命と文化を守る為Justiceの活動を支援する超国家組織firがJusticeの活動を支援する為に動いた。しかし、実際に動くのは現場のJustice達の仕事だ。

「警備体制の確認はどうなってるの?」
 てきぱきと指示を出して、人員を仕切っているのはコマンダー・ユイ(ja1082)だ。セントラル出身の最先任として第二次木星戦役でのJustice側代表として休戦協定の代表を務めた女傑は、Jokerの襲撃を警戒し警備体制の総チェックを行っている。
「わしの方で動力系統の確認をしてくるぞ」
 そう言って老骨に鞭打ち工具箱片手に基地内を見回り、自らの目で確認して回るのは、マッドエンジニアを称する岸田・博士(ja1504)博士だ。
「アチコチ、ガタが来ておるがしっかりとした造りをしておるわ。実に直しがいがあるの、これこそ技術屋の本懐と言う所かの?」
 岸田博士の尽力により、手が回っていなかった基地の末端にも動力・通信のラインが回復し基地の機能が隅々まで行きわたっていく。
「ここも、異状なしっと」
 左腕につけたアームコンピューターにデータを入力し、セキュリティのチェックをして回っているのはプロフェッサー・ノトスこと都府楼・南(ja1812)だ。情報整理に先立って、基地内のセキュリティ状況の確認をして回っている。
「はい、それは奥の食糧庫に運び込んでおいてください」
 今は亡きジャッカルウォーの英雄クレムゾン=フェニックスの従妹である料理長マドカこと鳳凰院円(ja0356)は、「食に根本あり」という信念のもと、摩訶混沌対策本部の食堂を整備する為に奮闘している。かつて数千人規模のスタッフが詰めていた基地だけに食堂施設も立派である。限られた予算枠の中で、飽きのこない食事を提供できるよう和食、洋食、中華とさまざまのレパートリーの料理を提供できるように、何より自身の営む『CurryShop Phoenix』のカレーを提供できるように整備していく。かつての厨房機材で使用可能な物を回収して、きれいに洗いあげ機能的に配置、不可欠な不足品については新規に仕入れてくる。
 料理長マドカの城が完成し、円はスタッフに差し入れの茶菓子を持って司令室に向かった。

 司令室では、円の伯父に当たる烈火の父鳳凰院無明(ja0770)が、基地の整備状況視察に足を運んでいた有口優也(jz0035)に掛け合っているところだった。
「有口さん、ジャッカルとの戦いでセントラルがしてやられたような惨劇は決して繰り返す訳にはいかん。セキュリティの充実を図り、マシンテレパス等によるサイバークラックにも対策が必要じゃ」
 有口よりも年長な無明が、熱く語る姿に息子の面影が見える。
「セントラルとの通信はどうにかならないんですか?」
 無明が切り出したのは、辛うじて大破を免れたレガシーシップ「プライウェン」と共に、μ空間の中で修復しながら機を窺う太陽系司令部の事ではなく、ジャッカルとの決戦を辛うじて生き延び体制を立て直す為オルニス星系への帰路についた新総監のスィリブロー以下セントラル本部との連絡だ。
「今は、まだ無理でしょうね。恒星間の長距離通信機能を持つビーコンの設置が終わらないと通信できないし、通じても、一度帰りつかないと動きようがないでしょう。本星でワープして来たみたいに簡単な旅じゃないから」
 答えたのは、ユイだった。
「通信が可能になれば、向こうからも連絡が来るはずわ。今はこちら側の体制を整えた上で待つしかないわね。通信回線を維持する利益があれば、あちらの連中とも協調できるはずよ」
 ユイは、暴走するチャリオットのバトルフォームを止めるため共闘した者達の顔を浮かべながら語る。彼らにも話をしたい遠方の誰かが居るならば、通信手段を破壊する事は利益に反するはず。摩訶混沌界やガルバの出方は分からないが、それに対抗する上で協力できる者が居る筈だ。
「まあ、全員を一緒くたに信じる訳にはいかないから、警戒は必要だけどね」
 ユイの言葉に頷き、有口が答える。
「必要な物資や資金の調達についてはわしの方で動いて来よう。安全保障に必要な経費位は各国の政府から引き出さねばな。国家の軍隊や政治体制が対応できる敵ではないが、いかなる脅威からも国民を守る事は国の義務じゃ。守ってやるから必要な資金、資材の提供を渋る事はできまいて」

「今、突入班のみんなが死海についたって連絡があったよ〜」
 軽い調子で入ってきたのは、エンジュこと霧原艶樹(ja1456)だ。解析を特技とする博士であり、テレパスでもあるエンジュは、突入班からの情報を集めて整理し解析するのを自らの任としている。
「いい、みんな。慎重に進んでね。どんな罠が待ち受けてるか分からないから。わざわざ誘いをかけるという事は、余程自信があるに違いないわ」
 自らの発明で増幅した亜空間通信機で現場の突入班に指示を出すのは、漆原静流(ja0368)だ。
「必ず生きて帰ること、未知の敵の手の内を知って戻る事も大切な未来への布石だから、無理しないでね」
 静流の言葉に送られ、Justiceの突入班は死海の畔に開いた空間の裂け目へと踏み込んだ。

●海の底に潜む者

「その資材は、向こうの倉庫へ回してください」
 車椅子の上から、指示を出しているのはJoker組織ネオ・ジャスティスの首領を務める少女マザーアリサことアリサ・エスクード・須藤(ja0567)だ。基地の拡張作業の全体像を把握し、人材の配置に気を配るプランナーとして、作業の効率化を図っている。そのおかげで、雑用スタッフとして駆り出されているELOのクロフク達は、適正な休憩時間は与えられているが、効率的な配置をされ無駄な空き時間ができることなく慌ただしく、あちらの荷物運び、こちらの機材設置とさぼる暇なく振り回されている。
 ここはELOがJokerの要請を受けて設置した深度7000mの深海の海底基地だ。実際の座標はこの場に集まって来たJoker達にすら明かされず、世界の各地に点在する転送ポッドからの転移でのみ繋がっている。
「はーい、どいてどいて〜」
 元気な声とともに戦闘員に押させた台車と共に駆けてくるバニーガールは、ラビットムーンこと如月・卯月(ja1611)。戦闘員は兄である如月・達也(ja1314)の差し回しだ。運んでいる物は兄妹が経営しているスーパーから持ちこんだキッチン用品と食材、それに若干のレクリエーショングッズだ。
「使いやすそうなお鍋に、新鮮な食材がたくさん。これは、腕の振いがいがありますね。皆様方に召し上がっていただくお料理も十分に用意できそうでございます」
 そう言って喜びの表情を浮かべたメイドさんは、トウィーニー・ミリーこと葛城・魅里(ja1630)だ。皆に食事を食べてもらう事に使命感を燃やすメイド魅里、その脳裏に描く皆様の中心には一人の男性の姿が一際大きく、眩しく存在していた事は言うまでもない。
「ふむふむ、マンガ雑誌にトランプ、つぼ押しかなるほど、被っては居ないようだ」
 そう言って頷いているのは脱サラJoker松江江松(ja1501)だ。江松は基地内にかなり本格的なレクリエーション設備を作ろうとカラオケ機に、全自動麻雀卓、卓球台にビリヤード台を持ちこんできている。ここに来る途中で、プランナーのアリサに部屋を2つほどもらうぞと言って頭を悩ませて来ていた。
 江松の仕切りで、防音壁を追加され照明を交換、カラオケ機を置かれたカラオケルームとダーツ、ビリヤード、卓球等のライトスポーツや麻雀、トランプもでき、雑誌も積まれた遊戯室ができあがっていった。このレクリエーションルームと豊かな食事は、普段の生活に潤いが乏しい戦闘員に特に歓迎され、ELOのクロフク内でも海底基地詰めの希望者が殺到し、くじ引きが行われ交代待ちの予約が連なる職場となった。おかげで、最低限の自由時間と睡眠時間が確保される限り、かなり無茶な要求でも喜んで従う戦闘員を使いやすい環境ができあがった。
「はいはい、やっちーかんがえるですよ。皆さんが気持ちよく働けるユニフォームをつくるですよ〜。こっちとこっちどっちがいいですか?」
 そう言ってデザイン画を手に走り回っているのは、やっちーこと谷内・可稔(ja1625)だ。23歳というプロフィールだが、言動が子供っぽいところもあり一見すると5〜10歳は幼く見える。基地中を走り回り、意見も聞いたやっちーは、両デザインの長所を合わせて新デザインをあげると、怒涛のお針子仕事に取りかかった。
「さあ、みんなに格好いい制服を着て気持ち良く仕事してもらうのです〜」
 基地の生活空間としての機能ばかりが極端に向上していく様子に、愁眉をひそめるアリサだったが、気を取り直した。
「働く上での不満がなく、快適でやりがいが出るのならば負荷をかけられますし、これはこれで良しとしましょう」
 この場に集まったJoker達は一つの組織に属する歯車ではない、共通の興味や目的はあるが元来個人事業主の集団みたいなもので、それぞれの思惑があって関わってきている。それが明らかに妨害行為や利敵行為であるなら排除をしなければならないが、そうでないなら、個々の注ぐ情熱を本題に向けて有効な力に変えるのがプランナーの役目だろう。
『レクリエーションルームの使用は1日2時間まで、職務怠慢が見つかった者は1週間利用停止』
 一枚の張り紙によって、能率が格段に向上することになった。
「ほれ、基地内のシステム負荷テストの結果報告だ。だが、通信機の設置だけは頑なに拒まれたな」
 アリサにレポートを手渡したのは、マッドスクウェアことJ・J(ja1439)。アリサの主催するネオ・ジャスティスに所属するマッドな博士。彼が渡したレポートの中には、基地システムに対して行った高負荷テストの結果が記されており、現在の2倍程度のキャパシティが保障されている事が確認されていた。
「通信は出所が探知されると、基地の秘匿性が損なわれるとの一点張りだ。外部からの強襲に対する防御力には難があるということだな。深海7000mというのが事実ならそうそう攻めては来れんだろうが、防衛に使える兵器も限られるからな」

 二人が話している司令室に感応力の使い手でありコンダクターDこと蟻塚托斗(ja1435)が入ってきた。
「今しがた、突入する連中を死海に送り届けて来た所だ。この後は、状況を確認して情報をこちらに持ち帰る伝令役をしよう」
 托斗はELOに働きかけ、死海に近い位置に転送ポッド1機を設置させそれで現地に顔を出して、Jokerの突入チームの到着を確認し、その情報を知らせに来ていたのだ。
「出入りのチェックが1分程掛かるのが面倒だな。セキュリティレベルを下げない限り改善できんのだろうが」

●死海の畔に集う者

 イスラエルとヨルダンの国境にある死海。それはヘブライの神話では神の怒りに触れて全てを焼き尽くされた堕ちたる都ソドムとゴモラがあったとされる土地である。
 決して振り返ってはならないという神の言葉を破り、ロトの妻は一瞬にして塩の柱になってしまったという。神の怒りにふれた人たちの変じた塩が死海を海水に10倍する濃度の塩水に変えたと怖れられて居たのだろう。
 そこに、天上界の怒りにふれた都市が再び姿を現した。摩訶混沌界に毒されその支配地となっていた混沌の都。開かれていた傲慢の魔門と共に神の力により空間を封鎖され閉ざされていた都市が、遺跡衛星から降り注ぐエネルギーによって姿を垣間見せた。

 そこに、Justice・Jokerの名だたるワイルドカード達が集結してきていた。
Justiceの狙いは、あえてガルバの誘いに乗り傲慢王マンマンを討ち、開かれんとする魔門を封じるため。そして敵であるJusticeを招くガルバの真意を探る為飛び込んできた。
Jokerの思惑は様々である、単純に現代の最先端技術でも再現不可能な力を秘めし秘宝や異物といった宝を探しに来た者もあれば、ガルバと交渉のテーブルに着く策を探る者。自らの野望の妨げとなる摩訶混沌界を敵として封じる事を願う者。中には個人の思惑を貫くため摩訶混沌獣に手を貸そうとする者まで様々な者達が居た。その多様性、独善性こそJokerの本質であろう、世間から悪と呼ばれる事を厭わず自らの理想を野望を情念を貫きまつろわぬ者達。

 レポーターよろしくマイクを手に駆け回るあどけなさの残る12歳の少女蠱媚儚(ja0973)も、そんなJokerの一人、ワイルドカードとしての名を女郎蜘蛛といった。
ととととと小さな体で駆け回り、今まさに空間の裂け目に突入しようとするワイルドカードにインタビューする。
「怪しい空間に突入する意気込みはいかがでするかー? 」
 突如マイクを向けられ、ピンクの特殊スーツに身を包む少女ルミナスウィンディこと野々宮彩輝(ja1511)は当惑する。元々饒舌にしゃべる方でない上に、危険な戦いに赴く緊張でいっぱいになってるルミナスはとっさに言葉が出てこなかった。
「‥‥え、あ‥‥そ、その‥‥」
 言葉に詰まるルミナスにインタビューを断念し女郎蜘蛛がマイクを降ろしかけた所で、ようやく勇気を振り絞り言葉を紡いだ。
「‥‥い、祈る事だけです。一緒に戦うみんなの為に一生懸命祈る事、それしかできないから」
 ルミナスの答えを聞いた女郎蜘蛛は丁寧にお辞儀をして礼を述べた。
「ありがとうございまする。お姉さんも頑張って下さいでする」
 そう言って、次の標的を探しに行く。その女郎蜘蛛の目が捉えたターゲットは、大型のトレーラーを止め、小型ロボに指示を出し、ベースキャンプを設営している一人の男性だ。
「おじ様は何をしてるでするか?」
「おじさんかい? おじさんは中に入っていた人達が大怪我をした時に備えて緊急治療の準備をしているんだよ」
 霞沢賢一(ja1794)は娘より幼い身でワイルドカードとして活動する女郎蜘蛛の姿に、幼き日の自分を重ね、優しく言葉を返していた。
 北の南の東の裂け目から、次々とJustice・Jokerのワイルドカード達は亀裂に飛び込んでいく、その様子を死海の観光の為に作られた高層ホテルから優雅に見下ろしつつ、情報を分析している長い黒髪の少女がいた。深井・蓮華(ja1832)、深淵の蓮華アビスロータスと呼ばれるJokerのワイルドカードだ。
 蓮華はオープン回線でJustice・Joker一同に語りかける。
「近年、死海付近で天然ガスの埋蔵が確認されてます。爆発なんか起こさないよう注意して下さいね」
 その言葉にJusticeはドキっとさせられる。軍の手で避難勧告が行われ一般人は近くにいないがガスが噴出し、燃焼するような事になれば人々の暮らしと地球環境に悪影響が発生することになる。ワイルドカードの使用する装備は通常の軍隊が使用する装備などより強力なものだが、地中潜行の装備でも使わなければ、個人の傾向用装備が地下の天然ガス層まで届くような事はない、ある例外を除いて。

●大集結ギガンテス

 東側に開いた巨大な亀裂めがけ、高高度から降下してくる50m程の円盤型宇宙船βシップ2隻と2機の小型スペースシャトルβシャトル。大型戦闘機αジェットや宇宙艇αスペースが飛んでくる。大地を疾走してくる巨大なαタンク。死海の水中から潜水艇αマリンが、郊外の大地を割りαドリルが飛び出してくる。
「シンジはん、あんさんと合体できてめっちゃうれしいわ〜!!」
 αドリルのコクピットで歓喜の声を上げているのは、煉獄の嵐こと嵐・三十朗(ja1807)だ。嵐が叫んだシンジはんこそ、眩い黄金のコンバットスーツで知られる銀河刑事ヴァンゼリオンこと涼村シンジ(ja0931)だ。当のシンジの姿は、αドリルと合体する4体のαマシンではなく、βシャトルの1機のコクピットにあった。
「残念だが、俺はβシャトルだ。お前とは合体できん」
 その言葉を受け、この世の終わりのように衝撃を受けてわななく嵐。
「ガーン! そ、そんな殺生な〜。わてとは合体できんなんてひどいお人や‥‥」
 マシンの通信モニタ越しにも致命的にテンションが下がっている事が目に見える。その落ち込みぶりにフォローしておく必要を感じたシンジは、嵐に語りかける。
「合体できないのは、戦力配分上の布石だ。お前を信頼してるからこそ、背中を預けるJDLのαドリルを任せてるんだ。頼りにしているぜ、相棒!」
 シンジの言葉を受けたとたん、ブラックホール化するんではないかという程沈み込んでいた嵐が、光を放ちそうな勢いでテンションをあげる。
「相棒! よっしゃ、任せとき。わてがシンジはんの背中を守るんや、シンジはんを必ず親玉の所に送り届けるで〜」
 漫才のような二人のやりとりを聞いていたシンジの表の顔の上司でもある銀河刑事ロゼリオン=黒岩薫(ja1019)が苦笑しながら呼びかける。
「もう、いいかな嵐君? 良ければ、合体したいんだが」
 その言葉を聞いて、ようやく嵐は他にも仲間が来ている事を思い出した。そうや、合体できるんや。トモダチと一つになれるんや〜とテンションを高める。
「行くぞ、合体フォーメーション!」
「「「「おう!」」」」
 αファイターのロゼリオンの呼びかけに応えて、αスペースの究極刑事R=田中・R・一郎(ja1681)が、αマリンのアステリオン=シャリィ・バンクラス(ja1270)、αタンクのテスターゼロ=涼村レイ(ja1668)、αドリルの煉獄の嵐が応じる。
 低空から急上昇するαジェットが機体を縦にするとαスペースとαマリンが左右から追随し機体を縦にして並べる、αタンクとαドリルも後を追う。合体体制に変形した5機のマシンが結合し、全長50mの鋼の巨人α型ギガンテスが生まれた。
「「「「「完成、ギガジャスティス!」」」」」
 ペットネームギガジャスティスと名付けられたギガンテスは、亀裂に立ちふさがる摩訶混沌獣の1体にタックルを食らわせ亀裂から引き離した。
「お義兄さま今のうちに行きますの、遅れてはだめですの」
 βシップの1隻に乗っていた甘味大好きな博士Dr.シュガーことヘスティア(ja1662)が、義兄であるβシャトルのパイロットであるクレム・クラウン=高城・衝音(ja1649)に呼びかけた。
「う、うん、行くよ」
 呼びかけられた衝音は勇気を奮い立たせ紅赤の強化戦闘服を纏いクレム・クラウンに変身しながら速度を上げた。クレム・クラウンの傍らにはともに操縦するパートナーであるEXブレイカー=中島・俊介(ja1018)の姿があった。俊介は、ゲーム感覚で誘いをかけるガルバと摩訶混沌界の態度と世界をめちゃくちゃにしようとする目論見への怒りでEXブレイカーへと変身していた。
「さっさとやっつけて、親玉の元へ急ごうぜ」
「ああ、一発でぶっ飛ばしてやる!」
 EXブレイカーの言葉に応えるクレム・クラウンは変身前とうって変わった力強い言葉で応じた。
「きゃあ、お義兄さまと合体ですわ〜♪」
 ヘスティアの間違いではないのだが、どこか間違った響のある嬌声が響き渡る中、クレム・クラウン&EXブレイカーのβシャトルとヘスティアのβシップが超D合体し、身長55mの巨人β型ギガンテスが姿を現した。
「喰らいな、ブースターキャノン!」
 合体と同時に射撃管制担当のEXブレイカーがトリガーを引き、2体目の摩訶混沌獣にシャトルのエンジンが変形したハンドガンを放った。
「こっちも行くぞ、嵐の面倒を見ていて遅れをとった」
 ヴァンゼリオンの呼びかけにこたえるのは、先の第2次木星事変の際に地球残留を決めた新任の銀河刑事シグナルバンことシグナル・アラーム(ja1804)だ。
「そこの違法巨大怪獣、直ちに巨大化を解除しなさ〜い。さもなくば違法行為により強制排除します!!」
 巨大化して待ち構える摩訶混沌獣に向けて警告の声をかけるシグナルバンだが、摩訶混沌獣は大人しく従うはずもなく蝸牛のように飛び出した目から怪光線をだして応じてきた。とっさに光線を回避したシグナルバンのβシップとヴァンゼリオンのβシャトルも緊急超D合体で2体目のβ型ギガンテス。
「二連合体、ギャラクシオン!!」
 ヴァンゼリオンがちゃっかりとペットネームを付けて名乗っている。一方、シグナルバンは懲りずに摩訶混沌獣に向けて叫んでいる。
「無駄な抵抗はやめろー!!」
 操縦を担当するヴァンゼリオンはβサーベルで摩訶混沌獣に切りかかる。α型ギガンテスと2体のβ型ギガンテス計3体の正義の巨人がそろい踏み。待ち構える巨大化摩訶混沌獣は全部で4体。かくして4大摩訶混沌獣と3大ギガンテスの戦いが幕を切った。
 眼下で繰り広げられる巨大戦を尻目に姿を消してすり抜ける1機のS型円盤。その星獣パイロンには巨大なクラゲのようなダーク星獣[ギガース]がぶら下がっていた。そのELO製S型円盤を駆るのはJoker界屈指の博士豚こと悲歌・柴生(ja0105)だ。
「上手く隠れられているようでするな〜、ただ思った以上に機体に負担がかかってるようでするからここは先を急がせてもらうでする」
 操作の腕が極限の高まりを見せる誤操作を振い最適な進路で奥へと向かう悲歌の円盤は、彼の卓越した「みえね〜だ」によって、彼の被る隠れ身の帽子の効果を機体全体に広げて使用している為、光学センサーにもソナーにも摩訶混沌獣の嗅覚にも引っかかることなくまるでいないかの様に通り抜ける事ができた。ただ、僅かな時間の事とは言え、レガシーシップの能力に匹敵する力を引き出そうとする試みはS型円盤の動力に多大な負荷を与えていたようだ。そして、完全に見えないというのは能動的な攻撃をされる心配こそないものの、分かっていて避けてくれるのと異なり、流れ弾が飛んでくれば避けなければならない。出力が低下した円盤で飛び交う砲撃を避け続けるのは、誤操作を持ってしても容易な事ではなかった。

 懸命に戦う3体のJusticeのギガンテスだったが、ギガンテスの操縦というのは簡単なものではない。バランスの取れたクレム・クラウンが格闘を担当し、技量の高いEXブレイカーが射撃戦を担当するβ型ギガンテスは摩訶混沌獣1体に優勢に戦いを進めていたが、卓越した格闘技量に操縦技術が追い付かないヴァンゼリオンのギャラクシオンと操縦技量は十分でも格闘戦の経験が浅いロゼリオンのギガジャスティスは巨大化摩訶混沌獣に苦戦していた。
「攻撃の軌道は読めているのに動作が追い付かん!」
「ええい、くっつくな離れろ!」
 3対4で戦う中、3分の2が1体相手に苦戦しているとどうなるか、答えは単純だ。万能戦車[セントラル]に乗るボンダーくんRX(ja1152)からの援護攻撃もあるが、クレム&EXのβ型ギガンテスは2体の摩訶混沌獣を相手どり1対2で戦う事を強いられる。1体に攻撃を当て追い詰めるチャンスが来ても、もう一体の攻撃に邪魔をされる。1体の攻撃を回避して体勢が崩れた所にもう1体の攻撃が襲いかかる。
 その窮地を救ったのは意外な伏兵だった。救いの女神の名はシュリ、シュリーマティー・ヤクシャ(ja1100)の操るJokerのギガンテスNR1だ。格闘戦が苦手な彼女は遠距離から背中に背負ったロケットバズーガで狙撃したのだ。別に恨みのあるJusticeを助けようというつもりでやったのではない。摩訶混沌獣を倒す上で、壁役になれるのがJusticeのギガンテスしか居ない上に、放置すれば摩訶混沌獣だけが残る可能性が高かったので、Justiceが動けるうちに倒そうという狙いの攻撃だ。
「『民間人』の協力、心から感謝します!」
 窮地を救われたギャラクシオンに乗っているシグナルバンが通信回線から礼を述べる。シグナルバンもNR1を使っているのが民間人ではなく、Jokerである事は承知している。だが、銀河刑事たる彼がどうどうと犯罪者であるJokerと手を組むわけには行かない、それ故に民間の、公僕でない協力者という形にして素性を問わないという判断を下したのだ。
「そうか、『民間の協力者』に被害がでないうちに倒さなければな、銀河刑事の名折れだな」
 それをきっかけに、気圧されぎみだったギガジャスティスとギャラクシオンも悪い雰囲気を吹き飛ばした。
「派手にやってるじゃないか、俺の速さを知らずに招いた事を後悔させてやるぜ」
 そう言って、ギガンテスと摩訶混沌獣が巨体を震わせ戦う足元を駆け抜ける金色の疾風があった。その姿は金の毛並みを持つ「最速」で知られるチーターの改造人間ゲパルト、本名猫目・斑尾(ja0397)だ。
「お、あれはお宝か?」
 光を反射する何かを見つけたゲパルトは神風を思わせるスピードでギガンテスと摩訶混沌獣の足の間を駆け抜けたどり着く。踏まれること、巻き込まれる事への恐れ等抱いていなかった。のろまな巨人に踏まれたりしない、速さへの傲慢なまでの誇りがなせる業だ。戦う巨人たちの足元で、ゲパルトの宝探しは続いていた。
「ここには奴は居ないようだな」
 そうつぶやくのはJoker随一の剣豪である侍怪人キルブレードの人間体寒来刃夜斗(ja1056)だ。変身に小銭が必要な彼は節約の為、まだ変身していない。傍らには妹である妖怪保護家を自認する布都御魂剣巫女こと寒来玲那(ja1555)とDヴァルキリーこと黒薔薇霧華(ja1035)の姿もあった。
「ここは先を急ぎましょう、ゲパルトさんは余計な手出しを嫌いそうですし、他に助けを必要とするJokerの同朋は居ないようですから」
 所属する組織の長である霧華の言葉を受け、二人は頷く。
「では、乗ってくれ」
 玲那が呼び出した火の鳥と水の龍の背中に3人は分乗し先を急ぐ。

●待ち受ける摩訶混沌獣と混沌の罠

 北側に開かれた裂け目からは、最も多くのJustice/Jokerのワイルドカード達が突入していた。
 まっ先に飛び込んだのは、若き銀河刑事芦沢絵梨亜(ja0521)の変身したルーシェントルビーだ。特殊空間での戦闘に適応性の高い銀河刑事は、摩訶混沌の結界によって力を低下させる他のJusticeの皆よりも長く実力を発揮して戦える。秘宝[アンデッドスレイヤー]で迫るマミーを切り倒し、襲いかかる摩訶混沌獣の触手をレーザーブレードで斬り裂く。
「ここは切り開くから、先へ進んで!」
 自らを犠牲に他者を立てる精神は傲慢とは相反する謙譲の精神だ。しかし、自分さえ犠牲になれば、自分ひとりの力で全てを解決できると考えるならば、それはまた別の傲慢さとつながるだろう。
「私もお手伝いします」
 同じく銀河刑事である黒川恭子(ja1502)が変身したブラックメールも合気道の受け流す動きでマミーを捌きルビーの背中を守る。紅赤と黒の二大女性銀河刑事の共演である。
「お二人だけに任せておけません」
 レンジャーマシンで飛び込んできたエンジェルウィングこと天野つばさ(ja0087)がディメンションブレスを作動させ参戦する。派手に動き回って、摩訶混沌獣とマミーの目をひきつけ突破する隙を作る。そのわずかな間隙をついてバスターバニー=宇佐美・観月(ja1720)や”地獄の番犬”犬飼八彦(ja0790)は間をすり抜けて前に進む。全員がここで力を使えばこの場を切り抜けるのは簡単かもしれない。だが、肝心の傲慢王や傲慢の魔門を前に力を発揮できなければ、歯が立たないだろう。今、全力を出す者と力を温存する者役割を分担する事が大事だという事はJusticeの面々には分かっていた。自身を進ませる為に、犠牲となりその場に残る仲間の思いを背負い、感謝の言葉をのみこみ先に進む。
「後ろがガラ空きだ。足止めするならしっかりしてくれないと困るな!」
 エンジェルウィングの背後から迫るマミーをThe Huntで撃ち抜き駆け抜けながら、セイバーブルー=ロシェ(ja0526)は捨て台詞を残して行く。
「ファイエル!」
 自身の開発した自慢の魔導砲戦車に乗ったドクトルスマラクトことアンネ=ローレンシュタイン(ja1345)は、魔導砲で前方のマミーを粉砕しゾルダの運転で突き進む。車体は本来の装甲に加え魔法動力守護兵のバリアによって守られている。
 主戦派のJokerも自ら道を切り開いていく。別にJusticeを助けよう等というつもりでやってる訳ではない。Justiceだけに任せて進めないのでは意味がないし、Justiceが全滅してから矛先を向けられても不利になるから、Justiceが戦ってる内に進路を切り開こうとしているにすぎない。この部分では、たまたまJusticeとJokerの利害が一致していたということだ。

 だが、Jokerというのは一つの組織でもなければ同盟でもなんでもない、その内情は千差万別で一つの事象に対するスタンスも一つとは限らない。摩訶混沌界やガルバと敵対を選ぶJokerが居れば、様々な思惑の元協力するJokerも居る。
 その一人が銀髪のマフィア、バスティラ(ja1544)だ。
「混沌獣達よ。戦友よ。宜しく頼むぞ! 意味は判らなくて良い。共に戦おう」
 そんな事を言いながら、摩訶混沌獣を打ち破り先を急ごうとするワイルドカード達に巨大なグレイトアックスをたたきつける。その狙いは、再戦したい相手を引きずり出すことだった、ジャッカルウォーの後地球を去ったエリュトロン(jz0108)が出てこざるを得ない混迷した状況を創るため摩訶混沌界にあっさり倒れられては困るのだ。言葉は通じない摩訶混沌獣だが、雰囲気は伝わったようで、こいつは今攻撃しなくても良いと無視して他を攻撃することにした。
「何、やってるのよバスティラ、邪魔しないで」
 バスティラと同じ組織に属する紅の亡霊ことエミネ・プルーフ(ja1573)が文句を口にする。その外見は、ニューロドレス[百花]の効果で10歳位の幼さの残る少女の姿だが、真の姿は別物だ。ボスの笑顔を守るため、その邪魔をする摩訶混沌獣を潰す為にやってきたのだが、摩訶混沌獣と一緒に同僚が立ちふさがる姿にはあっけにとられるしかなかった。
「遠慮する事はないぞ、エミネさんじゅうろくさい。バスティラは誰の相手でもしてやる」
 普段からバスティラを知るエミネには分かった。普段と方向性は変わらないが、傲慢さが突き抜けていると。すっかり傲慢の精神トラップに掛かっているバスティラに呆れながらも、これを大怪我させてもボスの笑顔が曇るのよねとためらいを見せる。
 そんな所に割って入ってきたのは、巌の如き剛腕を持つ改造人間Mr.ビッグロックことマーク・ネルソン(ja1600)だ。一切、適合装置を持たないJusticeのビッグロックの体は重い。水の中にいるように体は抵抗を感じ、激しい疲労の後のように体に力が入らない。だが邪魔するJokerを引き受け仲間に道を開くという思いがビッグロックに力を与えていた。バスティラの腰に食らいつき抑え込もうとするビッグロック。傲慢に憑かれたバスティラはタックルを身体で受け止める。
「そんなものがバスティラ様に通用するものか」
 体をひねる事で簡単に振りほどく。傲慢な精神は強気にさせ一面で実力以上の力を発揮させていた。だが、同時に謙虚さを欠く心理は隙も生み出す。振り払われて倒れたビッグロックが足にしがみついたのを、侮り故に気づけなかった。全身で足を抱え込むビッグロックを振りほどけず足を引き倒される。
「マウントをとった位で、バスティラに勝てると思うな」
 不利な体勢でも傲慢にひるむ事を知らぬバスティラに摩訶混沌獣が目をつけ大口を開け何かを吸い込んだ。妙な光のような物がもやもやと浮き上がると摩訶混沌獣に吸い込まれる。その瞬間、今の今まで不敵な笑みを浮かべて笑っていたバスティラ全気力を失ったかのように憑かれた顔になると抵抗も止めてビッグロックの良いように抑え込まれた。

「あなたが今週のライバルね!」
 物質操作で空を飛ぶ遠藤遥香否、コスチューム[魔女っ娘]に身を包み10歳位の少女の姿に変身したヨーコが、ビシィと指を指す。その指の先に居たのは、特殊空間適合用のコスチューム[次元]に身を包む天弓の巫女・華澄こと霞沢絵梨(ja1309)だった。
「え、私ですか?!」
 指名を受けて戸惑う華澄に、ヨーコはさらに告げる。
「さあ、私と勝負しなさい、行くわよ」
 そう言って懐から取り出したマイクロ収納ハリセンを物質操作で操り後から攻撃をかける。前方から迫るヨーコに気を取られてる背後から迫るハリセン。
「危ないっ!」
 絵梨の恋人胡蝶・亜都真(ja1679)がヘブンズクロスで変身した幻光戦士・織夢がハルバートで払いのける。
「男連れだから偉いと思わないでね」
 そう言ってヨーコが放ったPKフォースを受け止め華澄は答えた。
「あなたと争っている暇はありません、先を急がなければならないんです」
 真剣な華澄の目にうたれヨーコは一瞬、ためらう。そして、笑顔で言った。
「わかったわ。じゃあ、どっちが先に奥へ進めるかで勝負よ!」
 ヨーコは勝負方法を二人の直接対決から、防衛網を突破するレースへと切り替える提案をした。
「分かりました、負けませんから」
 華澄も力強く頷き、二人の魔法少女は先へ急ぐ勝負を開始した。

 先へ急ぐ面々の後ろでは、宝探しに勤しむJokerの面々の姿が見えた。
 白狼の改造人間イストウルフェンに変身した東郷一良(ja0703)は、秘宝や異物が心に関わるのではないかとあたりをつけ探索してる、基地で待つ相棒のケルベロスことケベック・ラーゲルレーヴ(ja1673)にデータを送るため周囲の状況を撮影している。ネクロエンペラーも妹が作り出した装備を身につけ情報を収集している。そこには、外でのレポートを終え内部に突入した女郎蜘蛛もやってきていた。Joker達によって集められた情報をレポートとして女郎蜘蛛が送信、それを受け取ったコンダクターDによって随時、Jokerの基地へと情報は運ばれていた。
 しっかりと気配を消し、物影に潜みマミーの群れをやり過ごしながら逝く道を示すもの=深森一道(ja0067)も探索を続けている。その眼の前に、見慣れぬJokerの姿があった、一道に匹敵するほどの身のこなしで周囲を警戒しながら秘宝や異物らしき、長い時間と摩訶混沌界の炎と熱に耐えている品を集めていく男に、一道は興味を抱いた。
「お前も宝探しか? 初めて見る顔だが、腕が立つようだな」
 不意に声をかけられた男は驚いて後ずさる。
「せ、いや、私は別に大したものでは」
 気配を消していた所で気づけず声をかけてきた相手に動揺したのは、オガワマスクでJokerに変装した幻影戦忍・影法師こと房陰・嘉和(ja1023)だった。忍である己の裏をかかれたことと正体がばれたのかという焦りから動揺が生じたのだった。
「謙遜するなよ、それとも精神トラップ対策か?」
 何気ない一道の声掛けに正体が知られた訳ではないらしいと悟った嘉和は安堵し、落ち着いた声で答えた。
「宝探しに精をだしているしがない盗掘屋だ。またマミーが戻ってくるかもしれないから失礼する」
 そう言って一道と別れ、さらなる収集に向かった。
 宝探し組の中で、他と違うスタンスで挑んでいる者が居た。
 一人は、ダヴまたは烏鳩(ja0226)と名乗る美しき女性改造人間。秘宝や異物を持ち帰り利用する為ではなく、摩訶混沌界に強い対抗力になると思われう秘宝をつぶし、混乱を長期化させる事をもくろんでいる。秘宝らしきものを重点的に回収、簡単に壊せるなら次々に壊して回りたい所だったが、長い年月と過酷な空間に耐えてきた秘宝は簡単には壊れてくれない。必殺技の一つも打ち込めば壊せない事もないが、大量にあふれている大小様々な秘宝を相手にいちいち必殺技で破壊するわけにもいかないし、半端な力では壊れてくれない。おのずと方向性は他人に拾われ有効活用されないよう処分する為自分が集めるという事になった。
 もう一人は、黒き雌鳥ことディアナ・ターリオン(ja1408)だった。漠然とした調査ではなく、この都が滅んだ時戦っていた者はなんなのかを探る為の探索だった。いくつか断片的に手がかりになりそうな情報はあった、摩訶混沌獣が秘宝を嫌っていた事、異物が摩訶混沌界と関りが深い事から秘宝というのが敵対者に関わるものである可能性は高い。摩訶混沌界と戦うのか手を組むのか方針は定かではないが、その敵が何者であったか、どんな手を使っていたかを知れば、どちらになっても有益な筈。
 そういう観点で、戦場跡であったこの遺跡の中を見て回れた事が、ディアナの探索に大きな実りをもたらした。レガシーシップと同様の素材で作られたらしき、レガシーシップで見たのと似た刻印を持つ折れた剣が、摩訶混沌獣らしき異形の死骸に突き刺さっているのを発見した。摩訶混沌獣の遺骸の方は異物らしき武器で武装していた。持ち帰られたそれらは、既に朽ちて再生使用は不可能であるものの、高いポテンシャルの秘宝と異物である可能性が非常に高いと鑑定された。

●遠き空の下

 死海の血で死闘が繰り広げられる頃、世界各地を飛び回っている者達がいた。
 梟の魔女グラウクスこと夜木菟葵(ja1494)は、アメリカへと飛んでいた。目的は、第二次木星事変から生還したものの最愛の人を失い自失状態となっていたララ・シュタイン(jz0037)の師匠であり、すぐれた幻想力の使い手であるトント老師に会うために。
「トント老師ですね、ご相談したい事があって参りました」
 そう言って葵は現在起こってる摩訶混沌界との戦いについて、そしてララ・シュタインの置かれている現状と鳳凰院烈火の死について伝えた。
「あの男が逝ったか。不器用な男だったな」
 トント師はそうつぶやくと、葵の頼みに従いリーディングを試みた。
「摩訶混沌界とやらについては、霞が掛かっておるようで確かな予言は得られなんだ。が、その存在が天地を揺るがす程の強大さを持つ事だけは分かった。どうするかは、お主ら次第じゃ。ララの方は福音はすでにララの中にある、時が至れば自ずと目を覚まし、己の使命を見出すじゃろう」
 そう告げると、葵のララをこちらに連れて来た方が良いかという問いにも首を振る。
「ララを救えるのは過去ではない、今を共に生きる者と未来を紡ぐ者だ。それらの者と共にある事がララの為じゃろう。ララもJusticeとして生きてきた者だ、自ずと立ち上がるだろう」
 トント師の話を聞いた葵は、報告を持ち帰る為に帰路へと付いた。

 一方、エジプトのカイロ郊外には二人のJokerがおり立っていた。
 一人は松戸旦求(ja1103)、もう一人はコーディネーターJこと都渡乃絵(ja1227)だった。Jokerである二人がこの地に来る理由は一つだった。
 第二次木星事変のどさくさに摩訶混沌界の蔦に汚染され朽ちたと言われているアーマーシップの調査であった。簡単に取り戻せる等という甘い見通しはない、しかし、蔦の正体の断片なりとも掴み、今後の見通しを立てねば摩訶混沌界に振り回されるばかりだ。
「都渡君も目的は同じであるな。それではおじさんで悪いがエスコートさせていただこう」
 ここに訪れる前に、松戸は2つの試みを行っていた。一つは蔦の除去に関する専門家をELOに派遣要請すること、もう一つは胡蝶蘭[探査]による調査だった。
「ELOには、蔦に関わっておったスタッフは残っておらんと聞いたのである。ソードシップの作業も攫ってきたfirの職員にやらせておったそうなのでな。ただ、ELOの連中は蔦に関わるな精神汚染を受けて危険だとジャッカルらから再三注意を受けておったそうである。我が輩たちも気をつけねばならんのである」
 胡蝶蘭の探査は、成層圏から探知しても摩訶混沌界の蔦とアーマーシップの存在がかろうじて特殊な反応として感知できるだけだった。もっと近くで調査できればどうなったかは不明だが、宇宙用で大気圏内に降りられぬ胡蝶蘭ではそれ以上の調査はできなかった。

 さて、カイロ郊外のアーマーシップが眠る遺跡に近づいた時、初めの異変を感じた。
「何やら、非常に『嫌な気配』というのを感じますね」
 乃絵がつぶやくと、松戸も同意の頷きを返してきた。二人は、頭に靄がかかったようなダルさとも眠気とも悪寒ともつかぬ嫌な感じを受けていた。二人が遺跡の前に着いたとき、以上の原因を目の当たりにした。
 遺跡の入口まですっかり蔦に覆われた変わり果てた姿だった。
「蔦に覆われているというのは本当のようであるな」
「でも、この様子はまるで‥‥」
 蔦に覆われた遺跡の入口に踏み込んだ二人は、10か月程前に見た魔都東京結界のバードシップが眠っていた品川地下空洞を思い起こさせる光景だった。
「うむ、これは何が起こるか分かったものではないのであるな」
 遺跡の中に踏み込んだ二人は、それまでより強い違和感を感じていた。まるで、長い徹夜の後、半覚醒と居眠りが交互に来る状態のように、意識がいや、正気が保てず意識と記憶が切れ切れに飛んでいる。ところどころ飛んでいた意識が、奥に進むとさらにひどくなる。これ以上進むのは危険と判断した二人は、アーマーシップ本体に辿り着くのを諦め、資料として蔦の一部を切り取って持っていくことにした。

 織部・真白(ja0650)こと白面のオリヴィエは、人を探す為にあちこちを飛び回っていた。どこに行けば会えるという確証のないまま、人を探して飛び回る。行った先々で、コンタクトを取りたいというメッセージを残しては、かすかな手掛かりを元に次の土地へと飛ぶ。ほんの数日前まで居たというニアミスもあった、だが見つける事はできなかった。探している相手の名は、沢木陽蔓(jz0068)、以前出会い様々な体験を共にした大切な友達。そして、ガルバや摩訶混沌界の手の者に狙われるかもしれない守らなければならない相手。また、Joker達のアイドルとして統合の象徴になる事を期待できる相手だ。
 結局飛び回っている間に見つけ出す事はできなかっただが、きっとオリヴィエが陽蔓を探しているというメッセージは届くに違いない。そう確信できるだけの手を尽くしてきた。後は向こうからの返事を待つだけだ。

●天上界の残した試練

 南の亀裂に進んだ者達は、まず入り口近辺にたむろうマミーの群れを見た。そして、その奥に荘厳なる扉がそびえたっているのを見る。
「これが謙譲の試練が待つという扉か」
 そう言って扉を見上げるのは黄金の獅子デスペラードことユキノシタ・マサカズ(ja0136)だ。
「この試練に挑めば‥‥」
 銀河刑事シヴァルリーことアリンナ・ブラントン(ja1874)は、己の失敗をかみしめそれを乗り越える為の決意を胸に秘めつつも、できると断言する自信を持たぬが故に言葉を濁す。
「何であいつが居るんだ?」
 赤毛の青年クライズ・ルーレル(ja0954)がつぶやく。その視線の先には、この試練へ挑戦しようとするJoker達らしき姿、その中にいる特別な関係にある一人の男の姿があった。
 目線があった茶髪の男は笑顔を作ると手を振って来た。その名は司葵(ja1529)改造人間深紗という別の顔を持つJokerの一員でもある。
「あ、俺は撮影班だから気にしないで」
 軽い調子で答える司葵に顔を手で覆い溜息をつくクライズ。
「うちが挑んだらどうなるんやろか?」
 そんな挑戦のつもりでこの場に足を運んでいるのは、CTこと松戸大雅(ja1828)だった。
「楽しみたいのかな〜、それともよっぽど自信があるのかな〜?」
 ガルバの真意を図りながらこの場に挑むのはSORAこと比良賀・ソラ(ja1620)。自らが突破することよりもどこで脱落するか、あるいはどんな者が突破するのか、どんな物がこの先に待っているかそれを見る事が目的だった。

 一方で、試練を邪魔するべく立ちふさがる者もいた。
「ここを越えるつもりのようだが、そうは問屋が卸さんぞ。せめて私くらい倒せねば、試練にすら抗えまい!」
 そう言ってブレイブカイザーを手に立ちはだかったのは、騎士の鎧を思わせる白銀の戦闘服に身を包むクロームカウント=黒田嶺司(ja0698)だ。
 さらに、ウンディーネで呼び出した水の龍を従えハルバートを構えるのはヘイゼル(ja1735)だ。
 そして、ひと際目立つ存在があった2m近い長身に隆々とした身体をメイドドレス[漢]に身を包んだ鈴木巌夫(ja1144)否、まじかる☆きゅ〜てぃ〜ちゃんだった。
「謙譲の心を胸に秘め、マジカルメイドきゅ〜てぃ〜ちゃん、死海の畔に参上だよ☆」
 萌え系の魔法少女がやればさぞや可愛く秋葉原あたりの大きいお友達をイチコロにしそうなセリフとポーズを決める逞しい萌え系ならぬ燃え系ヴィジュアルのきゅ〜てぃ〜ちゃんのその姿は、別の意味で破壊力抜群だった。
 冷静な戦いで知られる荒世こと出間獲・乙蝶もあまりのインパクトに言葉が出ない。
「な、何かやりにくい相手だね」
 困ったような表情を見せるのはユキヒョウの改造人間ルシフェラーゼこと結城夏岳(ja0126)だ。
「ここは任せて、ちゃっちゃと試練を受けちゃって」
 そう言って妨害者の足止めを買って出たのはアクアッパー真沙瑚こと河原まさご(ja1691)だ。青と緑に塗り分けられたダイナジェット、リューサダイバーに飛び乗るとマミー達の群れをかき回し隙を作る。
「せっかくの水の龍をそんな事に使って泣いてるよ」
 同じウンディーネの使い手であるヘイゼルに向かって真沙瑚は叫ぶ。
「嫌がって等いない、この私に喜んで従っているぞ」
 ヘイゼルも言わせたままにはしておかない。水の龍に真沙瑚を攻めさせる。水の友である河童族の血をひく真沙瑚にはとても悲しい攻撃だった。
「これはあたしも参戦しないとダメかな、みんなは先に行ってね」
 そう言いながらルシフェラーゼは手にしたハルバートを振う。鋭い攻撃がクロームカウントをとらえようとした時に割り込んでいたきゅ〜てぃ〜ちゃんが体皮硬化した鋼の肉体で受け止める。
「きゅ〜てぃ〜ちゃん、摩訶混沌獣さんとみんなにご奉仕しちゃうぞ☆」
 そう言って強烈なスマイルを見せるきゅ〜てぃ〜ちゃん。
「俺も混ぜてくれや」
 クライズがアサルトライフルの引き金を絞る。慌てて身をかわしてクロームカウントがブレイブカイザーで斬りかかってくる。
「駄目だよ、それは俺のだから勝手に傷つけちゃ」
 深紗が無銘の魔銃を放ちクロームカウントを止める。

「すまねえだ、先に行かせてもらうだよ」
 そう言って先に進むのは緑ずくめのメリケン超人・キャプテンBことブドウ・サイモン(ja0568)だった。
 Justiceからマサカズ、シヴァルリー、アイドル武曲罠兎のまたの姿兎月真珠(ja1374)、霧原双樹ことソージュ(ja1277)。JokerからキャプテンB、SORA、CTと荒世が試練へと挑む。
 マサカズがまっ先に扉にふれた時、一同の脳裏に響く思念。
《この場に止まりし者、扉を開け。扉を開けた者がとどまる限り試練の扉は進む者に道を開く》
「分かりました、私が扉を開きます。皆さんは先へ行ってください」
 そう言ってシヴァルリーは扉を押し開く。仲間を進ませる礎になり役に立てるそう考え、その場にとどまる事を選ぶ。邪魔をするJokerに邪魔されている足止め組の合間を縫ってマミーの一部が迫ってくる。それをブラスターライフルで打倒しながら、仲間が無事目的を果たす事を祈る。

「南無阿弥陀仏‥‥自力救済ではなく、絶対他力」
 マサカズは自身に言い聞かせようとする。
 先に進む一行の前にせまい通路が続く、円形の部屋に入ると、その左側に通路が続いていた。全員が部屋に踏み込んだとき入ってきた通路と先へ続く通路に金属の格子が降りて来て閉ざされる。同時に部屋の天井全体が猛烈な勢いで落ちてくる。皆が一斉に、手をかざし受けとめた事でかろうじて押しつぶされるのを免れる。
《通路を進める者は1人限り》
 再び思念が降ってくる。誰が先に進むかと互いを見まわす。
「誰でも良いから、早く決めてくれないかな〜、僕はもう潰れそう‥‥」
 一際体力のないソージュが苦しそうに言うと、SORA、CTも同意の声を上げる。
「誰がいくべ?」
 キャプテンBの問い、ここで自分だけが進むのが謙譲の試練の答えがあるとは思えない。もう一ステップあるのだろう。
「あたしが行ってくるわ」
 
 兎月真珠が名乗り出る。少し逡巡した後、皆頷く。他のメンバーが力を合わせ天井を支える間に、兎月真珠は通路の先に進む。そこには一本のレバーがあった。
《レバーを上げれば仲間は先に進める、レバーを下げれば汝一人は先に進めるが、仲間は重圧によってつぶされるであろう》
「選ぶ余地ないわよね。そういうことだからみんな頼むわ」
 通信機で事情を伝えるとレバーを上げ、そこでリタイアすることを選ぶ兎月真珠。
 天井についた手を張り付けたまま天井が上がっていくと、上階に移動しそこで止まった。
 次に進んだところで思念波が語りかける。
《先に進むのにふさわしくない者を一人選べ》
 「僕かな?」とソージュ。
 「うちやろか?」とCT
 「あたしかな〜」とSORA
 三人はそれぞれ自身を指すが、進まねばならないが他人を指す訳にも行かない3人は誰もさせずに居た。自分の判断で犠牲者を決めるという事を回避した3人の前に光が降り注ぐ。
《謙譲を体現する者と認め、魔門への道を開こう》
 3人は光の通路を抜け走っていく。
「頑張ってね〜」
「うちらの分もきばりいや〜」
 三人の背中を見送ると残った者達は、残る仲間を心配し、帰路に付く。

●道を作る者、道を進む者

 北の亀裂から進んだ者達は、特殊空間でパワーアップした摩訶混沌獣の前に苦戦を強いられていた。
「行きなさい合体マシーン、骸骨うさちゃん。摩訶混沌獣を踏みつぶすのよ!」
 エミネがアニメイトした骸骨のお守りを中心に4体のイースターバニーのぬいぐるみが合体して合体マシーンが生まれ巨体を持って摩訶混沌獣を踏みつぶそうとする。だが、水を得た魚状態の摩訶混沌獣の動きは素早く、合体マシーンの攻撃をかわし逆襲を加えた。
「魔導砲エネルギー充填」
 ドクトルスマラクトが魔導砲のエネルギーをチャージする。しかし、その隙を摩訶混沌獣に突かれたのだ。魔導砲チャージの間、魔法動力守護兵へのエネルギー供給が止まりバリアが消える。身体を張って魔導砲戦車を守る魔法動力守備兵を吹き飛ばし魔導砲戦車を転倒させる。
「きゃーっ、やめてください」
 ルミナスウィンディが摩訶混沌獣の魔の手から執拗に狙われる天空妖精シフールを庇っていた。
「やめろっ!」
 摩訶混沌獣に炎に包まれた体当たり獅子装光能力で突っ込んできたのはK=9こと漆原祐(ja0289)だった。
「K=9さん」
 助かったルミナスの声には助かった事の安堵だけではない喜びの響があった。
 K=9はディメンションブレスを起動し、ヴァリアントファングを繰り出す。鋭い回転から繰り出された蹴りが摩訶混沌獣の身体を跳ね飛ばした。
「ほら、気合い入れていかな『弱気は最大の敵』じゃ」
 レンジャーブーメランで必殺のメイプルストームを繰り出しながらモミジレッドこと紅井・もみじがはっぱをかける。
「うむ、出し惜しみして辿りつかねば何にも意味はないな」
 鬼相の改造人間‐兜神‐こと楯無・戒名(ja1525)が応じる。
「キリエ、10秒間頼む」
 その言葉を受けキリエ(ja1822)が力強く頷く。
「任せてよ」
 そう言って兜神を庇うように立つキリエは覇王の戦斧を振う。しかし、マミーをなぎ払って来た戦斧も素早い摩訶混沌獣を捉える事はできない。だが、それも覚悟のうえだ。摩訶混沌獣の反撃を体皮硬化で堪えて、キリエは自分が役に立てている実感をかみしめていた。
「いくぞ、角鬼・天獄!」
 溜めこまれた鬼気を纏う斬撃が摩訶混沌獣に痛撃を与える。しかし、タフな摩訶混沌獣は耐え触手で反撃をしてくる。兜神はその攻撃をかわすことなく、王鬼・螺旋巌止めの一撃を放った。
「道を開く先に行け、爆撃漁」
 剣・太郎こと海鮮(ja1650)は、黒井・華麗(ja1430)とごんぶと(ja0744)の為に突破口を切り開く。
「よし、ここは中央突破だな!」
 褌王子の異名で知られる火群焔羅(ja0763)はLoソードを振い摩訶混沌獣を気迫だけで押し返している。摩訶混沌獣の攻撃をかわし切れない焔羅の体には無数の傷ができている。その背後から、援護射撃をする婚約者の神楽坂・あやめ(ja1080)ことアイリス・フィオレの攻撃があってこその健闘ぶりでもある。
 後ろに愛する人がいるから倒れる事ができない、愛する人の声が聞こえるから立ち上がる事ができる。タフな摩訶化混沌獣を倒す為にラブラブファイナルビームでとどめをさそうと狙うアイリスだったが、それだけの隙は見いだせないでいた。
「全力疾走フルスロットルで行くぜ行くぜ行くぜ〜!  とっておきの一発お見舞いしてやるぜ」
 そういうと、焔羅は下半身を覆っていたズボンを脱ぎ棄てる。その股間には1mはあろうかという大砲がそそり立っていた。戦艦の艦首に似た形状の砲門に光が集約していく。
「ちょっと支えていてくれよ、あやめちゃ〜ん!」
 背中をアイリスに預け、やわらかな胸の温かみを背中に感じながらパワーを充填していく。
「発射ァーーッ!」
 股間の大砲から吹きあがったエネルギー波が吹き出し、直線状に立ちふさがるマミーも摩訶混沌獣もまとめて吹き飛ばす。
「どうだ見たか! あ、あれっ?」
 拳を突き上げガッツポーズを決めた直後、焔羅は腰砕けになりその場にへたり込む。慌てて背中から支えるアイリスだが全く足に力の入ってない焔羅を支えきれない。その場に座って膝の上に焔羅の頭を乗せるアイリス。
「あやめちゃんの膝枕〜、嬉しいのに‥‥、ビクともしない‥‥」
 へたり込んだ焔羅が目に涙を浮かべている。よほど悔しかったに違いない。

 東側で戦い続けていたギガンテスに、福音がもたらされた。
「分かりましたの〜♪ この子達は、エネルギー不足でちょっと分厚い風船みたいに膨らんでるだけですの。強い攻撃で穴を開けたらはじけちゃいますの」
 Dr.シュガーの乙女の観察眼が、目の前の巨大化摩訶混沌獣の弱点を暴きだした。ギガンテススケールに巨大化している摩訶混沌獣達だったが、完全な巨大化を成すにはエネルギーが不足しており、風船が膨らむように膨らんでいるため耐久力が本来の巨大化程ない事、さらにある程度以上の強い攻撃で膨らんでる表層を突き抜ける事ができれば、穴のあいた風船が破裂するようにはじけ飛ぶのだという。
 その事が伝わった時、Justiceの面々は勝利への糸口をつかみ取った。しかし、一方でシュリの心には迷いが生じていた。Justiceを勝たせてしまって良いのかどうか? 共倒れにでもなってくれた方が良いのではないか? その迷いが、大きな隙を作った。摩訶混沌獣が放った怪光線がNR1の眼前に迫る、迷いに気を取られていたシュリの反応が遅れた。とっさに身体を投げ出し自身が攻撃にさらされるのは回避したが、操縦を放棄されたNR1はまともに直撃を受け大破する。その攻撃は、予定通りシュリが遠隔コントローラーで操縦していても、避ける事ができたかは怪しい程の鋭さがあった。だが、敵に集中していれば、直接操縦のNR1で避ける可能性は十二分にあっただろう。だが、これで戦局は再び摩訶混沌獣側優位に傾く。

 この場にもう一体ギガンテスを持ち込んでいる物が居た。持ちこんだ機体はNR1、そしてそれを操っているのはH・プリーステスこと望月斎(ja1588)だ。その狙いは、摩訶混沌獣を倒し先に進む事でも、摩訶混沌獣に協力し侵入者を討つことでもない。地上からは気づけない、空を飛んで見つけても素手では持ち出せないような巨大な宝が眠っているんではないかとあたりをつけ宝探しの為に、戦いが激しくなる隙を見て持ち込んだのだ。30mの巨体を持つNR1の顔の操縦席から見れば、あたり一面が石積みの家屋が倒壊した瓦礫の山である事が見て取れた。かつて、ここが大災害か人類同士でない戦争に見舞われたのだろうと予想された。
 斎の頭上からヘリの爆音が聞こえてきた。オトネこと疾瑞音々(ja1856)とナルミこと藤堂・鳴海(ja1820)の乗る装甲輸送ヘリが、突入してきたのだ。二人の狙いも遺跡探索、何か役に立つすごいお宝がないかと狙っているのだ。
「はいはい、ちょっと眩しくなるから、味方の皆さんは目を瞑るかサングラスかけてねー 」
 オトネが操縦のエキスパートの冴えを見せ、ヘリの限界性能を引き出した軌道で摩訶混沌獣とギガンテスの頭上に達した時、ナルミの声が響き、とっさにモニターの輝度を下げるJusticeの面々。
 その直後、ナルミの発明した『巨大閃光玉』 が、大玉の打ち上げ花火のように炸裂し、無数の閃光弾を飛び散らせ、光の洪水を引き起こした。
 その光に目のくらんだ摩訶混沌獣の動きが鈍った、その隙を逃すワイルドカードたちではない。シュリのNR1が放つレーザーは摩訶混沌獣の急所を射抜き。クレム・クラウンのβ型ギガンテスがファイナルβギャラクシーで摩訶混沌獣を貫く。ロゼリオンのギガジャスティスもファイナルαクラッシュで摩訶混沌獣を二つに割った。ヴァンゼリオンの駆るギャラクシオンもファイナルβギャラクシーで駆け抜けざまに摩訶混沌獣の首を撥ねた一足早く潜っていた地中から飛び出した万能戦車[セントラル]から飛び出しざまにレーザーを放ったボンダーくんRXは落下しながらロケット砲を放つ。同時に、EXブレイカーはβ型ギガンテスの左手に握らせたブースターキャノンで反対側から狙い打った。同時攻撃に耐えかねた摩訶混沌獣が破裂する。

 アニエスエース(ja1071)ことプロフェッサーA2は、結界の中に設営した救護所にJokerの負傷者達を回収して治療に当たっている。賢一もJusticeの負傷者の治療に当たっている。


●決戦! 傲慢王マンマン

 魔門の前で門を開こうとエネルギーを注いでいる傲慢王マンマンの元に、Justice・Jokerのワイルドカード達がたどり着いた。

「皆が託してくれた思い、苦しめられた人の怒りと共にお見舞いするぞ」
 マサカズは怒りを燃やし、デスペラードへと変身すると電撃を帯びた左の拳を放つ。その拳を微動だにせず受け止める傲慢の王マンマン。
「良いパンチだが、俺のパンチの方がもっと強力だぞ」
 強烈なボディブローがデスペラードを吹き飛ばす。
「傲慢な戦いぶりだな、俺の力どこまで通用するか試させてもらう」
 ここまで体力を温存してたどり着いた甲斐・仁志こと怪人・戦闘員男(ja1236)がいきなり必殺の怨嗟の拳を放つ。これも受け止め平然とした顔を戦闘員男に向ける傲慢王。
「こいつも受けてくれるのかい傲慢の王さんよ」
 そう言ってGunOfLightningを放つ八彦。傲慢王はその光弾を片手で受け止める。
「忌まわしき天上界の遺産を使うか、死ぬが良い」
 傲慢王がかざした手から怒気の塊を打ち出す。とっさに重ねてはったPKバリアを超えて八彦にダメージを与える。
 キャプテンBが身体を伸ばして斬撃を繰り出すが、その周囲で配下のブドウ党員達が、傲慢のトラップにあてられ無謀な突入をする。一蹴された戦闘員を広げた身体で受け止めて致命傷を回避させたブドウだが、自身もダメージを被る。
 ダメージを受けたギガンテスから降りてきたギガンテスチームの面々。
 あらわれて早々、傲慢王マンマンの偉そうなオーラにあてられて思わず、平伏する究極刑事R。
「そ、それは知らぬ事とは言え、ご無礼を致しました」
 Rに突っ込みをいれるヴァンゼリオン。
「あいつは敵だあたまを下げるんじゃない」
 一瞬迷った後の、Rがマンマンを指差し言う。
「やい、人の心を操って悪い事をさせるなんて、そんなの人間のする事じゃないぞ!!」
 右手で左手の平をうつR。
「あ‥‥人間ではありませんでしたね」
 妙なテンポにすっかり気を抜かれるマンマンと、威圧から解き放たれるワイルドカードの面々。

「負けられないよ。みんなが信じてくれたんだから」
 バスターバニーがGunDogにGDS(AC)をドッキングさせて銃弾を降り注がせる。
「今のうちに体制を立て直して」
 銃弾を雨のように浴びながら、悠然と近づいてくるマンマン。その傲慢さは天を衝くほどであり、パワーも動きも体力も配下の混沌獣の比較にはならない。
「すごい生命力‥‥」
 黒井が生命力視力でマンマンを図り戦慄を覚える。一人二人の必殺技を打ち込んでも倒しきれる生命力ではない。
 ヴァンゼリオンがダイナミッククラッシュを放ち、先鞭をつける。
 しかし、力を出しつくしたその背中に、マンマンの怒りの剛腕が振り押される。
「シンジはん、危な〜い!」
 嵐が飛び込んで攻撃を身体で受け止める。血を流して倒れる嵐を抱き起こし声をかけるヴァンゼリオン。
「シ、シンジはんに抱き起こされた‥‥」
 嵐は瀕死の状態で喜んでいた。

「デスペラード、先の借りを返させてもらうでござる」
 キルブレードが、剣神の進軍を繰り出しわって入る。鋭い剣撃を繰り出し、傲慢王の身体の急所に打ち込もうとする。その剣先を最小の動きで身体の装甲部で受け止める。
 ライバルの援軍を受けライオンハートを奮い立たせたデスペラードは、足に全パワーを集中し始める。
「貴様何をしている!」
 無視できないだけのエネルギーの集中を見てとったマンマンにかすかな焦りが見える。バリアごと八彦を吹き飛ばした必殺の衝撃波がエネルギーを蓄えるため無防備になっているデスペラードに襲いかかる。
「させるか!」
 とっさに飛び込んで来たのはK=9だ。身体でマンマンの攻撃を受け止めつつ攻撃を放った右腕の肘にヴァリアントファングを繰り出す。
「今だ、デスペラード!」
 自らの全エネルギーと仲間達が託した思い、ライバルの献身そのすべてを注ぎこみ、ブレイクシュートを繰り出す。ただならぬエネルギー量を感じた、マンマンが腕でブロックをしようとするが、K=9の攻撃を受けた右腕は上がらない。
「一刀両断っ!」
 左腕をキルブレードの必殺剣がきり先、ガードができなくなったマンマンは致命の一撃をまともに受けた。全気力を注いだデスペラードはその場に崩れ落ちる。
 身体に大穴のあいたマンマンの身体から膨大なエネルギーが漏れ出すと、魔門にまとわりつきその封を時はなった。ゆっくりと隙間が開き始める傲慢の魔門。
 その中から、摩訶混沌の空間よりなお禍々しいエネルギーが漏れ出してくる。その瘴気にあてられ倒れた傲慢王マンマンが復活するとみるみる巨大化していく。
「生命力はさっきの10倍以上、とても倒し切れない」
 黒井の驚嘆の声が上がる。
「倒せなければ、門の向こうに捨てるだけだ」
 無防備な突入をしたごんぶとが吹き飛ばされ大怪我を負う、そこに豚の円盤から放たれたギガースが巨大化光線を当てる。みるみる巨大化していくごんぶとと入れ替わりに縮むギガース。
「あら、可愛い」
 エミネが感嘆の声を上げる。
「闇王を射出しなさい」
 荒世の言葉をうけ、貨物室に詰め込んでいた闇王を射出する。巨大化ごんぶとのパンチをいなすマンマン。その動きには先ほどまでの知性は感じられないが、パワーは増幅されて健在だ。
「かくなる上は、玲那奴をたのむ」
 自ら陰腹をきるキルブレードに玲那が連れて来たギガースの巨大化光線が降り注ぎ、最大級の格闘力を持つ巨人が誕生する。巨大な天空の剣で斬りつけるキルブレードに怒りをあらわにする巨大マンマン。
 その足を出足払いでしこたま討ちつけ、踏み込みを止めると逆に懐に飛び込み組みついた。
「これでも食らうでござる」
 侍の魂を解き放つキルブレード。その光を受けマンマンもさすがにひるんでいる。弱ったマンマンに闇王の稲妻放電が降り注ぎ、痺れている処にごんぶとが身体ごとぶつかり魔門の向こうに巨大なマンマンを押し込んだ。
 その一瞬、ごんぶとの視界には、結界の何倍も恐ろしい魂も凍りつくような世界が垣間見えた。

「祈りましょう」
 Dヴァルキリーが周囲のWC達に呼びかけた。摩訶混沌界を封じた者が精神を大切にしているらしい事は感じていた。その言葉に頷く一同。
 連(ja1840)が、テスターゼロが、華澄が、ルミナスが、織夢が祈る。この場に居ないもの達もそれぞれの場から祈りを捧げる。その祈りが細く輝く光の糸のようになり、幾重にも幾重にも門を閉ざしていく。
 門の中に巨大マンマンを押し込め、これを撃退した。
 虚空に向かってDヴァルキリーははっきりと告げる。あのガルバなら聞いてるに違いないと分かっていた。
「今回はせっかくの誘いですから、断るのも失礼かと思って参加しましたが、ジョーカーを秘宝や異物の回収程度で誘うのはこれっきりですよ。次回のお誘いはもっと趣向を凝らしてください」

●海底基地再び

「皆さん、お土産を持ってきましたよ〜」
 両手に書類の束を抱えて基地にやってきたのは、一部で別の姿と名前でも話題の紫微たる紫水晶こと破軍魔夜(ja1332)だった。
「何の書類なの?」
 基地を訪れていたブラッドピジョン(jz0036)の羽繕いをしながら思い出話をねだっていたマウスこと犬神たま(ja1146)が尋ねると、魔夜は自慢げに笑みを浮かべ指を立てて戦果を報告し始めた。
「まずこっちの束は、私の方で話をつけて協力を取り付けてきたJoker関連団体のリストです。通常活動での物資面ではELOの負担をなくせると思います」
 そのリストには、魔夜と縁のあるいくつかのJoker秘密結社やその関連企業等の名前があり、物資等の提供の約定が記されている。
「こっちが本命です。情報漏洩のリスクを最小限に抑えられるJoker関連組織で、ELOとの提携について興味を示した企業、団体、組織のリストです。関心の高さ、裏切りの危険性、支援可能な規模についてデータをまとめてあります。ELO代表のピジョンさんの承諾がいただければ、これらの企業・団体との提携を決めることができます。どこも、ELOが持つTL:S技術、銀河先端科学文明の技術を喉から手が出るほど欲しがってますから、ほんの少しずつ小出しに提供しても膨大な資材や資金を提供してくれるでしょう。中には、ただただELOという大組織とのコネクションが欲しいという団体なんかもありますから、条件を決めればよりどりみどりで提携先を選べます」
 そういって、口元を覆ってククックと笑う魔夜だった。それを見て、ピジョンはびっくりして叫んだ。
「ポッポー! すごいですね魔夜さん。こういう話をまとめて来てお膳立てができるなんて、まるでジャッカル様やガーロン様のようです」
「こういうお話は、みんなジャッカルさんやガーロンさんが決めて来て、現場の動きの指示だけしてたんだって」
 たまがピジョンから聞いていた話では、総じてELOの中核メンバーだったキマイランズの面々は荒事は得意だが、腹芸や裏方仕事に長けた者に乏しかった。それゆえに、ジャッカルやガーロンらの指示でのトップダウン方式で動く組織として整備されてきていた。ガルバとの同盟関係などもジャッカル・ガーロンら幹部が決めて来て、どう対処しろという指示だけが降りてきていたという話だ。
 現在のELOは、その優れた経営者が居なくなった事で硬直した組織となり、従来の業務の延長上で保ってはいるが、中長期的なビジョンというものを欠いていた。
 現在のELOとJokerの面々の関係というのは、視点を変えれば強靭な手足はあるが頭の悪い巨人が、力はないが知恵の回る小人のアイデアを実行し、二人三脚で動こうとしているとも取れた。

「結局、ガルバには会えなかったな〜」
 一際多くの、収穫物を抱えたツナこと石田繋夷(ja1420)が戻ってくると残念そうにこぼした。そのツナは巨大なボールのような冠をとり、帯を取って不思議な世界の神官セットの扮装を解いているところだった。
「でも、ちょっぴり面白かったよ。この格好で偉そうな気分で偉そうに歩いてたら、摩訶混沌獣がペコペコして道案内してくれたり、落ちているアイテムを拾って献上してくれたりしたんだもん。ガルバに会いたいって言ってるのは通じなかったみたいだけど。この格好と摩訶混沌獣ってやっぱり何か関係があるのかな?」
 良く似合っていた中性的な雰囲気の扮装を解いて私服に着替えた繋夷がつぶやいた。
「もう一人会いたい人にも会えなかったし、残念だったよ」

「摩訶混沌の精神汚染と、その人が持つ思い出の間に相関関係がみられるのは確かですが。思い出というのを定量化する機構でも用意しないと、具体的な研究は進められませんね。この美しい僕とした事がそんな事を見落としていたとは。時として美しき天才には足下が見えないといいますが、まさにこれがそうなんですね」
 自ら美しいと称するに値する白皙の美貌をショックで強張らせながら陶酔的な言葉を紡ぐのは、ウィンドチャイムのコードネームを持つ加賀見鈴音(ja1700)だ。
「仕方がないので、ELOのスタッフにも対摩訶混沌研究についてせっついてきましょう。実体不明の相手と手探りで戦うというのは美しくありませんから」

●エピローグ

 真っ赤な液体を湛えたワイングラスを手にガルバは笑っていた。
「お気に召しませんでしたか。次は趣向を変えておもてなしさせていただきましょう。傲慢王殿も倒されてしましましたから、次の準備を進めていきましょう」

「精神のエネルギーってのは謎が多いわね」
 草薙蘭子(ja0860)が研究資料を整理しながら、つぶやく。超能力などの断片的な事は分かっているが、人の心の本質は解明されていない。
「人の心が、門を閉ざす力になったという事は、封じた連中も精神に関わりの深い文明だったようだな」
 チョコレートをかじりながら、ケベックはつぶやいた。

「なんとか、解決したみたいだけど。課題は山積みね。対策を練る必要がありそうね」
 現場と指揮・連絡役を務めていた静流が安堵の息をついた。

 ガルバと摩訶混沌界の次の動きはなんなのか、魔門を開く事で何を狙っているのか?
 その真相はまだ霧の中にあった。


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■プレイング(MVP)

■ja0289 K=9/漆原祐
イ・A【挑戦】:
ディメンジョンブレスの効果は6分間。
だったら、せめてその間だけでも先を急ぐ仲間達の道を開き、楯となってみんなを守る。
俺は英雄になりたい訳じゃない。みんなと一緒にこの世界を守れればいい。ただそれだけだ。
機動馬ガレオンの獅子装光で敵を蹴散らし、仲間への攻撃を太陽の楯で受け流し、カウンターで必殺技を喰らわせる。
そして他に戦う人達と協力し、仲間達が先に進むための道を拓く。
たとえブレスの効果が切れても、誰かの力になれる限り共に戦い続ける。
みんなを、信じているから。

イ・D【挑戦】:
戦いが終わり、まだ脚が動くのならば、魔門を閉ざすために先に進む。
謙譲の心がどんな物か分からない。だが、こんな俺でも門を閉ざす力になれるのなら、手を貸そう。
自分の中の傲慢な心に立ち向かい、仲間を信じ、力を合わせて門を閉じる事だけを考える。
「……今まで、そうやってみんなで力を合わせて戦ってきたんだからな」

■ja1494 梟の魔女グラウクス/夜木菟葵
エC:
老師の元に行く前に基地のスタッフに頼んでおく事
(老師の元から帰還後は私も手伝うわ。)
1.ガルバが招待した場所(以下、現場)から帰還したJusticeを治療出来る体制を整えておく事
2.混乱しない様に情報を整理し各現場のJustice達に的確で必要な情報を伝える様に
3.今回のデータをまとめ今後の摩訶混沌界対策に役立つ様にする事

カ:トント老師に会いに行く
移動手段
γコズモソードor飛行機をチャーター
行動
●ララに関する今までの事情を話し相談
彼(烈火さん)が亡くなり憔悴しきってるのよ。元気付けられる方法(精神的ケア)とか導き(リーディング)とか無いかしら。
何でもいいのこのまま見てるのが辛いから。
一度、ここ(老師の元)にララさんを連れて来た方が(養生も兼ねて)いいなら手配するわ。
●摩訶混沌界について相談
ララさんの事も心配ではあるのだけれど、こちらも問題なのよね。何かアドバイスや導きがあれば助かるのだけれど。

■ja1681 究極刑事R/田中・R・一郎
ア・A&C 【標準】


a型ギガンテスの合体要員として、aスペースに乗り込んで巨大摩訶混沌獣と戦います。


巨大摩訶混沌獣をやっつけたら、僕も傲慢王の下に急ぎますね。
傲慢王マンマンが偉そうな態度を見せてきたら、僕は思わずこう言ってしまいます。
「そ、それは知らぬ事とは言え、ご無礼を致しました。 orz」
え、敵だから頭を下げるな? でも偉そうですよ?
ああ、僕は偉そうな相手には頭を下げる癖があるんですよ。
それでは気を取り直して…。
「やい、人の心を操って悪い事をさせるなんて、そんなの人間のする事じゃないぞ!! あ…人間ではありませんでしたね」
「えーと、えーと、地球の平和を乱すなんて、この僕が許さないぞ!!」
既に戦っている皆さんがピンチだった場合は、このやりとりの間に態勢を立て直せれば良いのですが(お約束な演出を希望)。

傲慢王が僕を侮っていたら、アールクラッシュを脳天に叩き込んで、チャンスを作ります。

■ja1794 霞沢賢一/霞沢賢一
【カ】
「傲慢の封印」現場付近にWC支援トレーラーを拠点として待機させ、
補給活動や怪我人の収容・治療、味方が拾得・回収したアイテムの
簡単な鑑定(考古学研究セット[青箱]も活用)。
トレーラーの操縦は小型ロボット[ゴーグル狼]と[オペレーター]に
任せ、自身は補給と治療活動に専念。
小型ロボット[ナース]も助手として大いに期待。
敵対意思の無いJokerWCに関する扱いは現場で判断。

非常時には、出来るだけ多くの重傷者を乗せての速やかな撤退も視野に。

「みんな、無茶はするなよ…!」

■ja1820 ナルミ/藤堂・鳴海
ア:A→宝探し
オトネくんと同行します
あーあー、あたしにできる事はー…
何かあんのかしら?でも何かしないとねー、世界の危機って奴だしねー

という事でヘリに同乗して巨大戦やる皆さんのおてつだいをします
ばくだん?そんな危ないもの酔っ払いにもたせちゃだめよー
あたしの持ち込むのは飽くまで閃光弾。オトネくんの超絶操縦技で合間を縫って、ヘリから混沌獣の目の前に投下ー

はいはい味方の皆さんは目を瞑るかサングラスかけてねー
たーまやー

さて巨大戦の援護が終わったらすることないから宝探しをします
いんでぃじょーんずってやつですね

あ、でもちょっと揺れで酔ったかも
は き そ う

●発明プレイング
『巨大閃光玉』
花火の「星」の代わりに閃光音響手榴弾を詰め込んだ大玉
爆発すると轟音と眩い光を撒き散らす
時限発火式 かつ衝撃に弱いため人力での運搬、投下を必要とする

■ja0744 ごんぶと/天風・ラウ・怒
イC挑戦

■戦略
豚(ja0105)さんに傲慢王マンマンの処まで「ダーク星獣[ギガース]」を運搬して貰い、巨大化を切り札とする。

■戦術
黒井・華麗(ja1430)にトラップ解除を手伝って貰いつつ侵攻し、摩訶混沌獣との戦闘を行う。
無駄な戦闘は避け、黒井から情報提供を受けながら的確な撃破を試みる。

■戦闘
秘宝[SwordOfSwordShip]

秘宝[守りの腕輪]はマンマン戦に1回分残し適時使用する。
傲慢王マンマンは無理に倒すのではなく、隙を突いて傲慢の魔門の向う側に放り込み、門ごと封印を試みる。

全力も敵わない相手である可能性を考慮に入れ、門が多少開くまで力を温存を考える。
全力なjusticeを囮に使って自らの力量をマンマンに把握されない様に勤め、黒井の指示を待つ。

指示を受けたら、マンマンが此方の力量を完全に把握する前に魔門の向う側に放り込む。
荒世(ja0626)と黒井(ja1430)が門を閉じる直前まで、マンマンがこちらに戻ってこない様に戦闘を継続

■ja1056 キルブレード/寒来刃夜斗
【挑戦】アC 瀕死まではOK。(死亡は避ける)
デスペラードには、セントラル本部での戦いの時、一つ借りがあったな。ガルバの招待もあったことだし、今回だけジャスティスに手を貸してやるぜ。

マンマンが、等身大の時は、奴の必殺技がデスペラード達に襲い掛かった時、飛び込みマント烏賊で消滅させるぜ。
そして、デビテクターのバリアを張り、必殺技を叩き込む。摩訶混沌界の連中は妙な技を使うから、心眼のある「一刀両断っ!」を使う。WCNに登録しているジョーカー同士の仁義から、他のジョーカーが敵方にいる場合は、その相手はジャスティスにさせるぜ。
マンマンが巨大化し、俺が重傷以上の場合は、妹にギカースの巨大化光線を浴びさせてもらうぜ。10秒しか巨大化できない場合は、「真・一刀両断っ!」などの必殺技で一気に仕留め、そうでない場合は、ジャスティスなんかと競合しないように慎重に行くことにするぜ。

■ja1035 Dヴァルキリー/黒薔薇霧華
ア−A、C【安全】
途中までは、念動治癒やPKバリア、テレポートでの移動脱出などで仲間の援護。

ア−D 【標準】
こうして招待があるからには、門の封じ方を知っておくのも今後の情報戦に役に立つと考えたため。
スピカの経験から、封印は精神的なものと判断。精神力ぎりぎりまで封印に力を込める。
芝居がかったガルバの性向から、門封印時にガルバが顔を出せば
「今回はせっかくの誘いですから、断るのも失礼かと思って参加しましたが、ジョーカーを秘宝や異物の回収程度で誘うのはこれっきりですよ。次回のお誘いはもっと趣向を凝らしてください」
と、ギガンテスやギガースの他にまだ切り札があるように見せかけ、ガルバに不安を抱かせ、こちらにコンタクトを取る気にさせると同時に、この騒ぎを楽しむジョーカー達が次回もっと楽しめるようにする。
この時はふらふらしないように、精神的肉体的にどうあろうとも、意地でもしゃんとした様子を装って話をする。

■ja1332 紫微たる紫水晶/破軍魔夜
★選択
オB【安全】…ELO海底情報基地の基地機能拡充

★行動
・裏工作作業
複数の企業や社会団体に工作と裏取引を仕掛け、ELOの基地の支援を取り付けます。
特にジャスティスにはばれぬようにを最優先に、ジョーカーとつながりのある企業を主に仕掛け、物資、設備や資金の提供を取り付けるつもりです。
勿論、見返りは確約し、自分の一存で出来る範囲の見返りであれば自分で行います。私自身、ELOに対する先行投資するつもりですから。

・先行投資
ELOには私から、「破軍神社の福豆」と、自分でどうにかできた分の援助と、どうにか出来なくともELOならどうにか出来そうな企業、社会団体の目録を作成して渡します。
どの用に動くとしても、情報は大切ですし、それを持つ部門の重要性は解かりますからね。…特に混沌界に対してジャスティス、ジョーカー共同で当たるべきと思っている私には、ジョーカーを一致団結させるに十分な情報が欲しいところですし。

■ja1408 黒き雌鳥/ディアナ・ターリオン
【イ-他/アイテムロスト可】

現時点で陣営方針が定まらない以上…私からは干渉せず、戦闘は回避方針でいくわ…

行動目的は堕ちた都での歴史調査・情報収集を行い、この都が滅んだ時、当時摩訶と戦った相手を特定すること…
彼らは摩訶との戦闘を手探り状態で戦ったJusticeではなさそう…よね…
(PL目的は天界に関わる手がかり・情報を探すこと)

ここで摩訶混沌と戦っていた者達は誰か…
その者達がどのような戦法で摩訶混沌と戦ったのか…
どのような武器防具が有効なのか…
この堕ちた都でその手がかりを得たいわ。
今は摩訶混沌への態度が曖昧とはいえ、彼らが敵とした存在の情報を得ておけば…後で何かの役立つはず…

戦闘は…
雑魚は盾の効果で戦闘回避…
手強い敵はタイムストップで戦場離脱、戦いはJusticeや戦闘マニア達に任せるわ。
戦闘回避が難しい時は…自衛の為、杖の特殊モードで防戦しつつ、思考操作やマシンテレパスで同士討ちを誘い、その隙に離脱するわ…


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